こうださんのおかげ ページ26
Aはその言葉を聞いて、もう1度写真を見る。
ニットに手を入れられた時、この写真は絶対に使えない！と思っていた。
でも今見てみると、実際より生々しさは無く、背中のニットもあまりめくれていない。
ホックに手が掛かってるなんて、きっと誰も思わないだろう。
むしろ、１つの作品として、とてもきれいだ。
それに、確かにチャンミンの表情はコンセプトに合っている。
自分で思うのも恥ずかしいが、Aさんは“ぼくだけのもの”と言われているように感じるのだ。
この広告を見る人も、自分に当てはめ、そう思ってくれるに違いない。
『まぁ、そう言われると…』
西野も改めて写真を見比べる。
ユノと三橋さんは？どうです？と意見を求めると、ユノは、んー…こっち！と香田の選んだ写真を指差す。
『そうですね。この写真は、コンセプトを妖艶な雰囲気で表現している。爽やかなユノのショットとは対照的で、バランスがいいかもしれないですね。』
ユノに頷きながら、三橋も答える。
『３対１か…負けた。』
西野は大袈裟に落ち込む真似をしながらも、じゃあこっちでいこう！と明るい声を出した。
『チャンミン、とちゅうから雰囲気がかわったね！男らしかったよ！』
控え室に戻り、そう褒めてくれるユノに、ありがとうございますと返すと、ドアがノックされた。
『失礼します。今日はありがとうございました。』
入ってきた香田は、爽やかな笑顔を浮かべてお礼を伝える。
『香田さん、こちらこそありがとうございました。また機会があったら、ぜひ。』
そう言う三橋に、そうですね、ぜひと頷くと、香田はユノとチャンミンに向き直る。
『お2人とも、本当に素晴らしかったです。さすがですね。』
『いやーそんなことー！』
『こうださんのおかげです。』
照れながら返事をするユノと反対に、チャンミンははっきりとそう言う。
『僕の？』
『はい。』
しばらく無言で見つめ合うと、チャンミンは
『Aさんが相手役をしてくれて、リラックスしながら撮影ができました。だから、キャスティングしてくれた、こうださんのおかげです。』
そう香田にニッコリ笑いかける。
『…それなら良かった。』
チャンミンの視線と笑顔に、言葉とは違う意味を感じながら、香田は笑みを返した。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
