大事な打ち合わせ〜changmin〜 ページ3
『うちあわせはどうでしたか？』
戻って来た三橋に、チャンミンが聞く。
『あぁ。』
いつになく言葉数が少ない三橋に首を傾げながら、なんのうちあわせでしたか？と訊ねる。
三橋は先ほど、チャンミンの大事な打ち合わせがあると、撮影を抜けて出掛けて行ったのだ。
『それはまだ言わない。』
そう言ってチャンミンの肩を叩くと、監督の方へと歩いて行く。
『マネヒョンかえってきたのー？』
ユノがトイレから戻り、テーブルの上のお菓子に手を伸ばす。
『はい。今、かえってきました。』
ユノの手を、チャンミンが優しく払う。
『…ふーん。なんのうちあわせだったの？』
ユノは別のお菓子に手を伸ばす。
『わかりません。おしえてくれませんでした。』
その手を、チャンミンはまた払う。
『…へぇー。ないしょ？気になるねー。』
ニコニコとチャンミンを見ながら、ユノは手だけをテーブルへ動かす。
『はいー。気になりますー。』
チャンミンもニコニコしながら、ユノが掴もうとするお菓子を避ける。
『チャンミン！なんでいじわるするの！』
『いじわるなんてしてませんよ？』
『してる！おかしをくれないじゃん！』
『ヒョン…』
チャンミンは眉を下げ、わざと悲しそうな表情を作る。
『ヒョンがふとったら、どうしますか？ぼくは、ヒョンにずーっと、かっこよくいてほしいですよ。』
『チャンミン…ぼくをしんぱいしてくれ…』
『すでに、何個たべましたか？』
『…え？』
さっきまでかわいかったチャンミンの表情が、今は怒ったお母さんのようになっている。
『さっきぼくが撮影しているあいだに、何個たべましたか？お？』
『いや…そんなに…』
『……………』
無言で見つめてくるチャンミンに、ユノの目が泳ぐ。
『えっとー…2コくらい…かなー？』
『……………』
『…3コだったかな…』
『……………』
『…5コ…』
『10個です！ぼくの目はごまかせませんよ！あんなにたべたのに、まだ食べる気か！？お？』
『ユノさん！お願いしまーす！』
『は、はーい！チャンミン、ぼくいってくるからね！』
スタッフに呼ばれ、ユノは逃げるように走っていく。
『チャンミンは、ユノの敏腕マネージャーだな。』
その様子を、戻って見ていた三橋が話しかける。
『ぼくたちがもっとかっこよくなったら、ファンの人たちもよろこびますから。』
そう言って楽しそうにユノを眺めるチャンミンを、三橋は黙って見つめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 622人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
