あの女性 ページ11
『失礼します。お見えになりました。』
スタッフに案内されて、2人の男性が入ってくる。
『お久しぶりです。香田さん。』
『渉、久しぶりだな。』
香田は嬉しそうに笑うと、西野の腕をポンッと叩く。
そして、Aのほうを向くと
『A。久しぶり。』
と優しい笑みを浮かべる。
『お久しぶりです。』
Aも笑って挨拶をすると、もう1人の男性と一緒に、席に着くように促す。
『今回は指名していただいたそうで、ありがとうございます。』
『凌さんから、2人が担当だって聞いて驚いたよ！あの広告、本当に良かった。』
西野の言葉に、香田が答える。
『先輩にそう言ってもらえると嬉しいです。じゃあ早速、ご説明します。』
今回扱うのは、香田の会社から発売される、女性の魅力を引き出すという新作ランジェリーだ。
バストを綺麗に見せる新設計がなされており、女性らしい綺麗な身体のラインを作ることを助けてくれる。
そして身につけることで女性は自分により自信を持ち、その自信でさらなる魅力を引き出していけるというものだ。
香田たちは頷きながら、西野の撮影プランを聞いている。
『では、私からもご説明いたします。』
西野に続き、Aが話し始める。
香田はAを見ながら、真剣に聞く。
『やっぱり2人にお願いして正解だったな。どっちの案もいいね。』
それで、と香田は言葉を続ける。
『凌さんにもお願いしたんだが、あの女性、今回も起用できるか？』
『あの…なぜ、あの女性なんですか？モデルは他にたくさんいますし、ましてや今回は、ランジェリーの広告です。スタイルとか…』
『A。』
香田はAと目を合わせ、話し出す。
『Aのプランだと、スタイルはあんまり重要じゃないよな？むしろ、この案を最大限に活かせるのは、あの女性だと思うが？』
カタログにはランジェリーモデルを使えばいい、と資料を指しながら香田は優しく言う。
香田の言う通り、Aの考えた企画案では、普通のランジェリー撮影より、あまりスタイルは問われない。
下着を身につけたカットは小さなカタログを作成予定で、広告はあくまでも、コンセプトを伝える為に活用したかったからだ。
『でも、彼女は素人ですし…』
『素人でも構わない。このランジェリーと同じように、東方神起の魅力を最大限に引き出してくれる人を相手役にしたいんだ。それが、商品にもいい影響を与えてくれる。』
西野に言葉を返す香田の笑顔を、Aは見つめた。
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
