記念日のプレゼント ページ39
時間を忘れ、音楽に合わせて小さな声で歌っていると、後ろで物音が聞こえた。
振り向くと、ちょうどAが部屋の前に着いたところだった。
『お風呂、ありがとう。』
『……あ、はい！どういたしまして！』
ドアを閉め、部屋に入って来るAを見つめる。
パンツはさすがに大きくて貸せないと思い、丈が長いデザインのシャツを渡した。
やっぱり長かった袖はまくられ、華奢な手首が見えている。
そして下は、Aの膝上が３分の２隠れるくらいの長さだ。
自分の服を着たAの威力はすごい。
チャンミンは無意識に、ゴクリと唾を飲み込んだ。
『あの…チャンミンにお話があるの。』
『おはなし？』
ラグの上に座っているチャンミンの目の前に来ると、立ち上がらせ、ベッドに座らせる。
自分も隣に座ると、チャンミンに笑いかけながら話し出す。
『チャンミン。このネックレス、ありがとう。とっても嬉しかった。』
『よろこんでもらえて、ぼくもうれしいです。』
チャンミンもにっこりと笑う。
『それでね、私もチャンミンに、何かプレゼントしたいなって思ったの。』
そう言うと、床に置いているバックの中から、綺麗に包まれた四角い箱を取り出す。
『はい、これ！100日記念日のプレゼント。』
『わぁ！あけてもいいですか？』
目をキラキラさせているチャンミンに頷くと、大切そうに、ゆっくりと包みを開けていく。
『あ！パスポートケース！』
『うん。何がいいか迷ったんだけど、チャンミンはよく飛行機に乗るでしょ？たくさん持ってるとは思うんだけど、その時の気分によって使い分けられたらいいかなと思って。』
『うれしいです！これだけを使います！』
あーでもーそしたらすぐにきたなくなっちゃうかなー？と、チャンミンは悩んでいる。
そんなチャンミンを見ながら、Aは話を続ける。
『そのパスポートケース、実はお揃いなの。』
『え！Aさんと？』
『あ、ううん！私じゃなくて、三橋さんと。』
Aは、ユイと一緒に買い物したことを話す。
『正確に言うと、ブランドがお揃いで、デザインは違うんだけどね。』
チャンミンが手にしているものはレザーにクロコの型押しがされているが、三橋のものはシンプルなスムースレザーにした。
『そうでしたか！マネヒョンのデザインも、こんど見せてもらいます！』
『それと…あと１人…』
ニコニコと嬉しそうなチャンミンを見ながら、Aは続ける。
『ユノさんも。』
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あや(プロフ) - ありがとうございました。早速読みました。この先どうなるのかとっても気になります。楽しみに更新待っています。 (2018年3月24日 7時) (
レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、こんにちわ！4章のパスを外しました☆ぜひ、お話を楽しんでくださいね♪ (2018年3月23日 16時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - ありがとうございます。待っています。パスな外れる時をドキドキしながら。私も物語の中にダイブしたいです。 (2018年3月9日 19時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
えむ(プロフ) - あやさん» あやさん、読んでくださりありがとうございます！思いやれる相手、いいですよね☆パスのついている４のお話は、いま下書き中になっています。準備ができましたら、公開しますね！もう少しお待ちいただけると嬉しいです☆ (2018年3月7日 12時) (レス) id: 78e85aba12 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回楽しみに更新を待っています。この先が、ドキドキです。パスワード教えてください。私も相手のことを思い愛される人になりたい。自分をプレゼントいいなぁ〜 (2018年3月7日 7時) (レス) id: a946e94cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えむ | 作成日時：2017年12月18日 1時
