君の射程圏内の僕【乙骨憂太】

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「ｯ…」

そしてAは再び赤い液体を吐き出し、真希は思わず掴んでいた胸ぐらを離した。
白かった学ランはAの血で所々赤く染まった

狗巻「ｯ!!!」

パンダ「A!!」

パンダはAを支える

「はぁっ…はァｯ…」

苦しそうに息するAに真希は言った


真希「頼むから…もう、辞めろ…」

外からは激しい戦闘の地響きがこちらにも伝わり、その中でも夏油からの攻撃を負う、乙骨の治癒をAは続けていた。

「…ｯごめん、」

真希「オマエが死ぬんだぞ!!」

「ｯ…」

何かを発そうと力むAだが、そんな気力も残ってはいなかった。天与呪縛の身であるAの身体はそろそろ限界を迎えていた。

視界は霞み、意識は朦朧とする

狗巻「たったかな！！！」

パンダ「おいっ、A！！」

乙骨達の戦闘の衝撃波で伝わっていた地響きが収まる頃、Aの吐息は段々と薄れていった

真希「ｯ…」
真希はただ、段々と焦点の合わないAの蒼い眼を見つめていた

















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乙骨「僕の未来も心も体も全部里香にあげる。これからは本当にずっと一緒にだよ、愛してるよ里香

一緒に逝こう？」

そして乙骨はそう言いながら里香に口付けをした。

里香「あ"っ…あ"ぁ…ゆ"う"…ｯ…憂太!!!!憂太っあ""ｯ!!!!大大大大大好きだよぉ"っ"…!!!!」

乙骨は自らを生贄とし、里香の呪力制限を解除した

夏油「そうくるか!!女誑しめ!!」

乙骨「失礼だな


純愛だよ」

夏油「ならばこちらは大義だ」




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