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「 失礼します 」






中間「 お、今日はなんかあった? 」





図書室へ入るといつも通り眼鏡をかけた淳太がいた。




「 クラス替え最悪 」





中間「 可哀想やなあ、誰と一緒なん? 」





淳太が本を閉じてこちらに視線を向けた。





「 絶対思ってない 笑 誰と一緒かも察してよ 」






中間「 バレた?笑 あの二人組やろ? 」





私に思ってることがバレた途端にニヤニヤした顔つきになる淳太 。





「 ほんとわかりやすい 、その通りです〜 」





中間「 お前もな 笑 でもあの二人組と一緒やなかったらここへ来て俺と話す口実無くなるから 、一緒でよかったんちゃう? 笑 」






「 別に淳太と話すために来てるわけじゃないから 、ドヤ顔で勘違いすんな 笑 」





中間「 ほんまツンデレやな〜嫌いやないで?笑 」





「 きっしょ 笑 」





1年経った今では 、こんな風に冗談まじりの会話をすることができるようになった。






これは紛れもなく 、塩対応の私に話しかけ続けてくれた淳太のおかげなので感謝している。






淳太は私が唯一校内で本音で話す人だ。






「 そういえばさ 、」






中間「 ん? 」






「 重岡って人と初めて同じクラスになったんだけど、嫌われてるっぽい笑 」






中間「 重岡って...重岡大毅? 」







「 え 、うん 。知ってんの? 」







中間「 はまちゃんから聞いた事あるで 、笑顔が眩しくて先輩にめちゃくちゃ可愛がられてるって 」




はまちゃん とは 、淳太がよく話してくれる友達の一人の事 。





「 へー 、顔が整ってるだけじゃないんだね 」






中間「 失礼な奴やな 笑 重岡結構みんなに好かれてて、重岡嫌いってやつは聞いたことない!ってはまちゃんは言うてたけど 」





「 そんな人気な人に嫌われる私って相当じゃない?笑 」




中間「 相当やな 笑」






淳太は他人事のように笑っている。まあ、実際他人事か。





でも、無駄に同情して 、話をめんどくさくする人よりよっぽどマシだ。





それに 、実は淳太のそういうスタンスが結構好みだったりする。







ちなみにお互い恋愛感情は一切ない。






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作者名:あぼかど | 作成日時:2019年3月26日 17時

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