ＢＭ×短編集【BOYSANDMEN】

部活×先輩×辻本達規 ページ27

先輩と2人で電車に揺られる。









ふと、携帯を見るとお母さんからの履歴がやばかった。









「14件！？笑」









私の携帯を覗いて笑う先輩。









「元はと言えば誰のせいだと思ってるんですか！？」









「お？先輩にそんな口聞いていいと思ったか？」









面白がって返してくる先輩に腹が立つ！









こんな時だけ先輩使いやがってぇぇ！！








くそぉと思いながらも、お母さんに









いまから帰る









とだけ返した。









帰ったらどうなるんだろ･･･









あぁ。考えるだけで恐ろしい。









《次は〜》









車内アナウンスが流れ、私たちは電車から降りる。









いつもなら1人で歩く道だけど、今日は2人。









なんか少し新鮮だった。









私の家は、駅から近くて10分も歩かないうちに着く。









「お前ん家どこらへん？」









「そこを右に曲がったら･･･」









別に、あまり喋ることもない。









でも、何故か落ち着くんだ。









辻本先輩といると。









さっき言ってた道を右に曲がって、家の前に着く。









「ありがとうございました！」









「ん。」









それと、気になっていたことを聞いてみた。









「先輩の家ってどこなんですか？」









聞いてみると、少しうーんと唸って答えた。









「校門･･･左に曲がる。」









･･･嘘。逆じゃん！









まぁ。帰るの遅なったん俺のせいやし？って言われる。









まぁ･･･そうやけど･･･









「逆だったら教えてくれたっていいじゃないですか。」









「それ言ったら送らせてくれへんやろ？それに俺、お前とおるん好きやから。｣








少し照れながら、じゃあな。と言って帰ってしまった。









私は呆然と立ち尽くしていた。









────好きやからとか言われると、期待しちゃいますよ･･･

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