ＢＭ×短編集【BOYSANDMEN】

幼馴染み×取り合い×水野勝、小林豊【こいつさんリクエスト！】 ページ14

「A〜」



「痛い！痛い！」





そう。察しの通り、豊がAに抱き着いている状況。



俺は、水野勝。




この2人とは昔からの幼馴染み。





知り合ったのは家が隣だったから。






左が豊、真ん中がA、そして右が俺。






たまに、2階の窓から飛び移って部屋と部屋を行き来することもある。







昔から、俺はAの事が好き。




でも、中々言えない。






それに反して豊はずっと好きアピールがうざいほど。






豊みたいに甘えたりとか、素直にものを言う事が出来ない。






「ハァ･･･｣



「勝？どうした？」






あ。ため息ついたのバレた。






「あ！悩み事でしょ！？」







そして、俺の考えているものまでバレる。







「わかるよ？勝のことぐらい。」








･･･幼馴染みの勘ってやつか。







「怖いな。」






「なにそれ！」






･･･俺のこと分かってくれていて嬉しかった。





あー！素直に言えればいいのに。






こんな俺に腹が立つ。






その夜･･･






ピコン




いつもはあまり鳴らない俺の携帯が鳴る。






A勝!窓あけて!





･･･まさか





と思って、窓を開けるとAが飛んできた。







「ごめん！部屋入るよ！」






とすぐに俺から離れて部屋に入っていった。







「どうした？」





「お母さんに追いかけ回されてた･･･」








逃げてきたってわけね。







「今日さ･･･泊まらせてくれない？」




「･･･は？」







確かに、なんかよく見れば着替え持ってきてるし。






「お母さんが怒ってるからさ！ねぇ！お願い！こんなの頼めるの勝しかいなくて！」







･･･俺しかいない･･･か。







「まぁ、別にいいけど。」







豊じゃなくて俺の所へ来た。







それだけで嬉しかった。






とりあえず風呂に入って、しばらく喋っているとAが寝たのでベッドに入れ、俺も寝ることにした。

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