ＢＭ×短編集【BOYSANDMEN】

学生×友達関係×勇翔 ページ11

「アハハ！それでさぁ！」


「へぇ！そうなんだ！」







･･･うるさい。




朝から静かにしてほしい。





とりあえず言ってみよう。




･･･まぁ、言ったところで意味ないだろうけど。








「ねぇ。煩いんだけど。」






と言うと笑顔だった女子たちは、一変。







「は？」


「喋ってて何が悪いの？ねぇ。A」






･･･A？







「え･･･う、うん。」







こいつらのグループにそんな奴いたかな？









「寺島は、つい最近入ったんだよ。」







右隣の鈴木が教えてくれる。



あれ？声出てたのかな。





まぁ、そんなことよりも、寺島Aか･･･






ちょっと気になる･･･






それから、俺は寺島を観察することにした。



あんまり喋らないから存在自体気づかれない。






「アハハ！」







パッと見、普通に笑っているがよーく、寺島を見ていると笑顔が引きつってたりする。








なんで、そんな無理してまで仲間に入ろうとするんだろう。






放課後、俺は無意識に寺島に話しかけていた。




「無理してない？」



って。






そうしたら、





「確か･･･勇翔くん。だよね？」





って。さっきとは全然違う感じ。大人しめ。






「無理なんてしてな･･･「してるじゃん。笑顔。引きつってるよ？」





「･･･」





少し口ごもる寺島に対して俺は無意識に口を滑らしていた。






「別に無理しなくても･･･「分かんないよ！」え？」






「勇翔くんには、分からないよ！私の気持ちなんて！」






いや･･･別にわかりたくないし。




でも、こんな俺には理解できないやつでも"助けたい"って。"どうにかしてやりたい"って思った。









「そんなグループやめなよ。」





「は･･･？だから！勇翔くんには･･･「俺が！」？」





「俺が、友達になってやる。絶対に裏切らない。」









────友達っての、教えてやる。

授業中×サプライズ×辻本達規→←学生×幼馴染み×平松賢人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す