イエローグリーンさん。 ページ9
「田中さんには、東さんと同様、演技をしてもらいました。まぁ、東さんはこの後に毒 殺されてしまうのですが･･･」
なんや･･･そう言うことやったんか。
すると、全て櫻井さんは何かを思い出しかのように言った。
「そうそう。言っていませんでしたね。何故、私が毒 殺と分かったのかを。」
確かに。なんで毒 殺なん？
すると、俺の心を読んだかのように説明しだした。
「何故かというと、1度目にもがき出した時は皆さんも分かるように首を抑えてもがき出しました。
普通の絞 殺ならそこで終わり。ですが、今回は演技というのもあり2度、もがき出しましたよね？
ですが、今回がもし絞 殺なら2度目も首元を抑えて苦しむはずです。
ですが、2度目にもがき出した時は心臓を抑えてもがき、亡 くなられました。
つまりこの事件は毒 殺以外考えられないということです。
ということで、この事を知らなかったであろう幹本さんは白。そして、東さんに1度も触れていない水野さんも白。
残るは、ADさんとマネージャーさんと安西さんです。」
「私はしてない！」
「俺もだ！」
「私もです！なんで私が東さんを･･･」
口々に櫻井さんに訴える3人。
櫻井さんは、「まぁまぁ」と言いながら宥める。
「話は変わるのですが、幹本さん。その胸ポケットに入っているボールペンは何色ですか？」
幹本さんの胸ポケットのボールペンを指さした。
「これか？これは黒だよ。」
と幹本さんはペン先のキャップを取ってそこら辺にあった、紙にサラサラっと書いた。
「それでは、水野さんそのズボンに入ってあるボールペンは何色ですか？」
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