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イエローグリーンさん。 ページ8
何故か実験台にされようとしている俊くん。
戸惑っている俊くんと横にいた勝に小さい声で、何か伝えている櫻井さん。
それが終わったかと思うと、櫻井さんは俊くんに東さんのスカーフを巻くようにと指示をした。
「いいですか？皆さん。何があっても田中さんには触らない事を約束して下さい。」
櫻井さんの説明が終わると、幹本さんが念力を送るようなポーズをする。
一方の櫻井さんは、社長の横に行き何かを説明している。
何してるんやろ･･･
すると、俊くんの様子が一変する。
「ぐっ･･･！はぁ･･･はぁ･･･はぁ･･･ぐぁっ！」
スカーフが俊くんの首を絞めるかのように、どんどんスカーフの口が閉まっていく。
その様子を見た俺は、つい口元を手で覆ってしまう。
そして膝から崩れ落ちた俊くんは、とうとう目を閉じてしまった。
「俊くん！」
「待て！豊！」
「俊介さん！」
「落ち着け！」
櫻井さん･･･なんでなん！？
なんで勝も止めるん！？
すると、櫻井さんはクスクス笑いながら俊くんの所に寄り、肩を揺すった。
「田中さん。好演すぎて怖いです。」
「そう？ありがとう。」
何事も無かったかのように、俊くんは体を起こした。
え！？嘘！生きてる！
なんで？てか、好演ってなに！？
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