学ランのシルバーさんと探偵の私。 (ページ3)

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シルバーさん。ページ3

今日は、超能力者と名探偵の対決･･･みたいな感じの番組の収録。

「さぁ、始まりました！司会は、私、東一徳(あずまかずのり)です！」

「アシスタントは私、安西真美(あんざいまなみ)です！よろしくお願いします！」

すると、客席からパチパチ･･･っと拍手が響く。

「今回のゲストは、BOYSANDMENさんです！よろしくお願いします！」

「「「よろしくお願いしまーす！」」」

そして、司会の東さんから番組内容が説明される。

「この番組は、超能力者である幹本吾郎(みきもとごろう)さんと今、話題の名探偵、櫻井和奏さんが対決をするという番組です！

ちなみに、櫻井さん。超能力は信じますか？」

すると、櫻井さんが少し考え、答える。

「信じるか信じないかって言われると･･･まぁ信じないですね。」

「櫻井さん。後で後悔しますよ。

宣言します！俺は、後で櫻井和奏さんに『超能力を信じなくてすいませんでした。』と言わせて見せます！」

すると、客席からはおぉ･･･と声が漏れる。

「「(マジかよ･･･)」」

俺らはそう思いながら、幹本さんと櫻井さんを見守っていた。

「では、スプーンを用意しました。幹本さん、櫻井さん。そして、BOYSANDMENさん。前に出てきてください。」

東さんに言われ俺らは、スプーンが乗った台の所に行った。

すると早速、幹本さんは1本のスプーンを持った。

「このスプーンを念力で曲げましょう。」

幹本さんはそう言うと、念力を送るようなﾎﾟｰｽﾞをする。

数秒後、スプーンが曲がり始めた。

会場からはおぉ･･･！と歓喜の声が漏れる。

スプーンが完璧に曲がり、幹本さんは頭を下げた。

すると、櫻井さんはそんな幹本さんを尻目に1本のスプーンを持った。

コンコンッとスプーンを台で叩き、普通のスプーンと言うことを証明する。

そして櫻井さんは、スプーンの持ち手を左手で隠すように握ると、パチンッと右手の指を鳴らした。

左手の人差し指と親指だけでスプーンを持つと分かる。え？何がって？

───スプーンが曲がっていることが。

そして、スプーンにフゥッと息を吹きかけるとカチャンッと持ち手と物を食べる部分が2つに分かれ、台に落ちた。

さっきよりも凄い歓喜の声が会場に響き渡った。

すると、櫻井さんは表情を1つも変えずにこう言い放った。