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2 御家騒動 ページ6




「……にしても、豪華な家だな」



私の家の前に立ち、十四郎さんはそう言った。

今、私達がここにいるのには訳がある。

これから私の父に会い、結婚の許しをもらうために来たのだ。



「自分の家なのに、こんなに緊張するなんて…」

「…大丈夫だ」



私の手を握り、緊張気味に言った。

…顔から冷や汗が途切れることなく流れているのは、見ないふりをしておこう。



「行くぞ」

「は、はい」



ここから、私達の一歩が始まるんだ。


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作者名:土方美零 | 作成日時:2018年10月5日 21時

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