両想いlover。R.Y ２

lover ６ ページ6

先「…お前ら、いいから席つけ、

リア充の絡みは先生が居ないところでやってくれ」



先生の切ない一言で、
一旦は終了


滑り気味な先生の発言で教室は
静かになった



でも止まないのは
慧ちゃんと涼介の睨み合い




白熱してる……




そのまま始まったのは数学の授業




理系なのか、慧ちゃんは
先生に当てられてもスラスラ解いていく







それに比べて、ここは涼介の苦手な所だから、
当たっても解くのに時間がかかった






慧ちゃんが問題を解いていくにつれて、
涼介は白熱していく








そんなこんな、１時間目の終了。






慧「Aー


……ふふ、Aいい匂いするー」






そう言って抱きつく慧ちゃん




『もー、慧ちゃん！

私彼氏いるの！』



涼「あ！てめぇ、触んなってば！」




慧「あ？俺にそんなの関係ないよ？



だったら振り向かせればいいだけじゃん。」









無茶苦茶な理屈を並べる慧ちゃん





ふふ、なんてこちらを見て微笑む





涼「言っただろ？お前に取られるわけねぇって








奪われるなんて、有り得ねぇから。




……行こ、A」





手首をいつもより、少しだけ強く握られて


教室を足早に去った







『……、ちょ、涼介！

痛いよ…』



涼「……………、





やだ。」








ふわり。



私の周りに舞うのは涼介の甘い香り







ぎゅぅぅ、って


これでもか！って言うぐらいに私の肩を抱く







涼「も、……、すきみせちゃ、だめ。」






少しかすれた声で耳元で小さく囁くから、
不謹慎だけど、少しきゅんって。









頭をぐりぐり、腕はぎゅぅぅぅって。



独占欲丸出しな、こんな涼介を見るのは初めてで




ふふふ、なんて微笑んだ。






…、馬鹿だなぁ、涼介は。






『…、大丈夫だよ


私が、離れるわけ無いから



涼介が、私のこと嫌いにならない限り、
私は貴方の元を離れないから』









安心するように、優しく語りかけるようにそう言った








涼「……、ん。」







私の方を向いて唇を控えめに突き出した








涼「…ちゅー、。」




ぴと、と控えめに
ソフトに触れた唇は



柔らかくて、暖かくて、生々しい感触








忘れられない、感触。






涼「……、嫉妬させんなばーか。」








ぷい、っとそっぽを向いて
耳を赤くしてそう言った貴方。


それでも私の手を確りと握ってる







『…離れられるわけないじゃない…。』

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