【名探偵コナン】モスコミュールⅡ (ページ2)

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赤「俺は反対だ。」

『だから、何故ですか？納得出来る理由を教えてください』

会議室には張り詰めた空気が流れていた。

赤「今回の標的は評判がよくない。1人で突っ走るお前には接触は任せられないと言っているんだ」

キ「ですが…今回の適任はAさんかと…」

『秀一さんはもういいです。私はこの任務やります。』

ジェイムズをじっと見つめる。

ジ「…赤井くんがそう言うのも分かるが、今回ばかりはAくんに任せるしかない。他はサポートにまわろう」

赤「サポートに手を焼くこちらの身にもなってほしいがな」

『は？お言葉ですけど貴方がアメリカを離れている時誰が変わって向こうのテロリストたちを…』

ジョ「A！落ち着いて」

ジョディに止められ少し落ち着いたものの、秀一さんとこんなに意見が合わないのは久しぶりだ。

秀一さんはコーヒーを持って会議室から出ていってしまった。

キ「赤井さんがあそこまで反対するのは珍しいですね」

ジョ「…シュウはアメリカでのAの功績が上がる度に危険な仕事が増えていってるのを見かねて日本に呼んで自分のそばに置いてるんだと思うわ。大事にしてるのよ」

関係ない。

秀一さんも私も、課せられた任務に私情を挟むような人間ではない。

ジョ「ケンカも大概にしなさいよ〜？」

『ケンカじゃないし。日本に来て平和ボケしてるんじゃないの』

ジョ「シュウは貴方のこと大切にしてるのよ。」

『過保護なんだよ』

いつ死んでもおかしくないのは秀一さんだって同じなのに。

あの余裕そうな態度や表情が、尊敬出来るところでもあり嫌いなところでもある。

(__自分だって、なんでも1人で抱え込むくせに)

『あーもう…』

密輸の証拠を掴むべく、密会場所のバーに潜入する。

何ら特別な任務では無い。

何度もそういった捜査はアメリカでもしてきた。

そんなに警戒する人物なんだろうか。

ジョ「変装の服はこちらで見繕うわ。あの男と取引の相手に関してできるだけ情報を集めて。」

『OK』

私だって、いつまでも秀一さんの世話になんてならない。

調べたところ、バーは人通りの少ない裏路地の半地下。

人に聞かれたくない話をするにはうってつけと言った感じ。裏社会の人間御用達なのかな。

確かに、少ししくじれば帰ってこれそうには無いけど。

『(しばらく口聞けないな…)』

意地を張ってしまったせいで。

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