第三話：救世主(？) ページ4
聞き覚えのある声が聞こえたと思ったら、さっきまで俺の首に顔を埋めていた
男性は気絶していた。
…一体どういう事だ？
訳がわからずそのまま突っ立っていると、いきなり抱き締められた。
声的に知り合いだということは確かだったので、怯えることなく素直に顔をあげた。
そしたら…ソイツははじめだった。
ま｢えっ…？はじめ？なんで…｣
は｢なんでって、まほっちゃんが知らない男に付けられてるってサグワが言ってたから。
それで行ったら…その、もう心配したんだからね！｣
俺付けられてたんだ。
てか、こんなのんびりしてる暇ないよ！
俺ははじめにお礼を言って、急いで帰ろうと走ったとたん。
は｢甘い…｣
ボソッとそう呟いたのが聞こえ、一旦足を止めた。
は｢どうしたの？｣
ま｢いや…気のせいだわな。
ごめん、何でも＿｣ﾄﾞﾝ
ま｢＿ないから…｣
壁に押し付けられ、いわゆる壁ドンをされた。
おふざけ程度にされたことは何回もあるが、
突然はじめの形相が変わったということはふざけではなくがちなのだろう。
それにしても…いきなりこんなことしてどうしたのだろうか？
きょとんと首を傾げると、徐々にはじめの顔が近くなってきた。
もしやこれ…キスしようと？！
ま｢いやっ…やめやめ、馬鹿じゃん！
この変態！｣ﾊﾞｼ
は｢いたｯ、ごみがついてたから取ろうとしたのに。｣
ま｢そうなの？｣
そう言うと、うんと言うはじめだが今のは『ゴミ付いてたから…』の距離ではなかった。
もしかしたら、オメガと言うことがバレたのかもしれない。
バレてないといいけど…
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作者名：カファット5 | 作成日時：2018年6月30日 14時
