吸血鬼…？(赤×黄) (ページ18)

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「なぁ、あの…さ…」

「ん？」

「好き」

「はぇ？」

やっべ変な声出してもうた

「し、重岡が好き…やねん(ﾎﾞｿｯ)」

「そ、それは、その、恋愛的な…捉えでよろしいのでしょうか」

「お、おん…」

胸がドキドキして上手く喋れない

「ふぅ…あの、改めて言います。淳太のことが好きや。せやから俺と付き合って欲しい。」

「はい。お願いします。」

今にも消えてしまいそうな儚い笑顔で淳太が笑った。あぁ、こんな綺麗な人やったんやなぁ…

「へへ…なんか照れるな…こんなん照史以来やわ」

「それって、俺に会う前に出会ってた吸血鬼？」

「そう。元恋人。」

「へ？」

淳太が全部話してくれた。

「重岡のことが好きって気付いても、怖くてどうにも出来なくて隠してた。」

「辛い思いさせて、ほんまごめん。」

「いや、逆にありがとうやで。ちゃんと気持ちに区切りがついたし、1歩前に進むことが出来たんやから。」

「なぁ、さっき邪魔されたし、その、もう1回抱きしめてもええ？」

「ふふ、ええよ」

痩せ細ってしまってほとんど骨みたいになってるのに、淳太から匂ういい匂いが心地よく涙が出そうだった。

「この傷、ごめんな…守ってくれてありがとう…ﾁｭ」

淳太は重岡の腕の傷にキスをした。

「え、え？ちょ、淳太見てや！！」

「？？？傷が治りかけてる…？」

「すごいな淳太！！あぁもう好きやァァァァ！！！」

「ちょ、うるさい！」