吸血鬼…？(赤×黄) (ページ15)

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ﾊﾟｷﾝｯｯｯﾊﾟｷﾝｯｯｯ

ﾊﾟｷﾝｯｯｯﾊﾟｷﾝｯｯｯ

目に意識を集中させ吸血鬼なら誰しも使える能力を使い、淳太の両手両足についている足枷を壊し外した。

重「淳太！！おい淳太！！起きろって！！」

重岡の腕に納まった淳太の意識は戻らない。

重「なぁ…起きろって…淳太…！！！」

重岡はその場で涙を流した。

望「他の奴らよりも酷い状態や…なんでこんなっ…」

噛み跡が身体中にあり、酷くやせ細って、まるで死人かのような状態だった。

その時、重岡にボコボコにされた中の1人の意識が戻った。

「くっそ…俺らの努力を無駄にしやがって…殺してやる！！！」

そいつはポケットからナイフを出し全力疾走で重岡の元へ走っていった。

望「シゲ！！危ない！！」

ｸﾞｻｯｯｯｯ

「んなっ…！！！」

重岡は向かってきたナイフに対し腕で止めた。

腕にナイフが刺さったまま、重岡はビクともせず目を真っ赤にし相手を睨みつけた。

あまりの迫力に相手は腰が抜けてしまい、その場で蹲ってしまった。

小瀧もその迫力にビックリし放心状態だった。

重「淳太…ごめんな…ほんまにごめん…」

重「望、行くで」

望「お、おう…」

重岡は淳太を抱き抱え、吸血鬼専門の病院へと連れていった。