1 番外編 ページ27
今日はバレンタイン。
神山くんを家に招いて、おうちデートしてます。
神山くんに言い訳しながらチョコ渡せるようにわざわざ家に呼んだのです。
だって神山くん、クラスの人たちから義理チョコもらったり、本命で呼び出されたりで忙しいんやもん…
私たちが付き合ってること知ってる人は、実はそんなにいない。
隠してるつもりもないんやけど、そこまでみんなの前で一緒にいたりすることが少ないからかな？
登下校一緒にするぐらいやし…
別に神山くんが他の人に告白されても、私は平気やねん。
神山くんなら私を選んでくれるって信じてるから。
ただ、チョコが問題なのよ…
私より料理上手な子がこの世にたくさんいるのはもちろんわかってる。
そんな子が神山くんに本命で渡してる可能性ももちろんある。
私、手作りなんて渡して大丈夫かな…そう思うわけですよ。泣
私のチョコがおいしくないからって神山くんにフラれるなんて思ってないよ？
なんか他の人よりヘタクソなやつ神山くんに渡すぐらいなら買ったほうがいいんかなーって。泣
まぁありさちゃんたちには
「なんでも嬉しいやろうけど、私は手作りのほうが愛を感じる…」
って言われたから手作りにしたんですけどね。泣
神山「Aちゃん、大丈夫？」
貴方「あっ、うん、ごめん。笑」
いつかと同じように顔を覗き込まれた。
相変わらずドキってするなー//
時計を見ると、もう18時を回っていた。
結局まだチョコ渡せてない…
どうしよう…
母「ただいまー。」
お母さんが仕事から帰ってきた。
それに続いてまと兄とお父さんも帰ってきた。
父「A、お客さん？」
神山くんが帰る準備を始めたとき、部屋の前でお父さんがそう聞いてきた。
神山くんは部屋の扉を開けて、お父さんに挨拶してた。
神山「こんにちは、お邪魔してます。Aさんとお付き合いさせていただいてる神山と申します！」
父「おぉ、Aの父です！神山くんが時間あるならご飯食べて帰ったらどうや？」
神山「そんなそんな、申し訳ないです！；」
お父さんのしつこい勧誘で、神山くんは我が家でご飯を食べて帰ることになった。
母「食べれるやつはどんどん食べてね！無理なやつは残していいから！」
神山「すみません、いただきます…！」
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作者名：ちゃーりー | 作成日時：2015年11月24日 22時
