年上力氏 桐山照史

five カナside ページ7

あ、カナです。


私は基本冷静な人間ですが、悪く言うと何事にも無関心です。

でもそんな私が唯一関心を持つもの。

それは…




貴方「カナちゃん！！」




こいつだ。


この女、松井Aは、なぜかこんな態度の私と仲良くする。

まぁ可愛いし優しい子やから単純に嬉しいねんけどな。


そんなAさんが恋してるのは近所の幼馴染のお兄さん。

私は会ったことないから全然知らん人なんやけどな。

まぁめっちゃかっこよくて優しくて理想的な人らしいですわ。


しかしそんな中、Aに告った野郎がいるらしいです。

ーーサッカー部の矢野。

誰やねんそれ。


わりと迫られてるらしいから、それを利用して恋のキューピッドになってやろうと試みた。

というのも、相手の誘いに乗ることを進めるってだけ。


一緒に下校すれば、Aに伝えたように「おもんな！」と思わせることもできるし、

家の近くを通ったとき二人が照史くんと鉢合わせになれば、

告白の返事を保留にしてる照史くんに火がつくんじゃないか？という考えが私にはあるのです。


だって人間どうも思ってなかった人に告られたらその気になるって言うやん？

照史くんもそうなれば…


心配やから私も明日ついて行こう。←

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