小瀧のお話2 小瀧side ページ11
帰ろうとして女の子に背を向けたそのときーー
貴方「痛っ！」
草むらから声が聞こえたので振り返ると、その子は猫に噛まれてた。
猫も甘噛みのつもりやったんか、びっくりして逃げてしまってた。
あーあー。ばい菌が…
声をかけようと思ってその子の顔を見ると、びっくりするほど可愛かった。
うそやん…// 可愛すぎやろ…//
いや、小柄で可愛らしいなーとは思ってたけどさ；
もう間違いない。このクッソ可愛い子が噂の上村さんや。
上村さんと言えば、学校中の男子が惚れてるという噂で有名。
どうしよ、俺も惚れそうやわ。笑
ぼーっとしてると上村さんの姿はなかった。
慌てて探すと、手を洗ってたようだった。
あまり深い傷ではなかったのか、上村さんは手を拭くとまた草むらに戻った。
よく見ると先ほどの捨て猫が上村さんのことを申し訳なさそうに見ていた。
貴方「おいで^ ^ ほら、もう治ったから大丈夫^ ^」
そう言って上村さんは猫に対して両手を広げた。
そして猫が上村さんの手の中へ飛び込み、また遊んでいた。
なんなん、めっちゃいい子やん…
ちょっと興味湧いちゃったな。
ーーー数日後ーーー
？「上村さんと付き合いたいわー。」
？「おまえは絶対無理。笑」
最近上村さんを意識してるからか、よくこういう会話を聞く。
そや、お前らには無理や！笑
この俺が…！と思うけど全く話すきっかけがない。
寄ってくる女どもは面倒くさいけど、上村さん100人ぐらいになら寄ってきてほしい。笑
ーーー翌年ーーー
俺たちは二年生になった。
相変わらず上村さんが気になって仕方ない。
同じクラスなれたらいいな…と思ったけど2クラスも離れてしまった。
そしていつも通り女どもに囲まれてると、上村さんを見かけた。
上村さんは先生に任されたであろう荷物を一生懸命運んでいた。
がんばってるなー…あ！上村さん転けた！；
大丈夫かな…；
駆けつけた友達に笑顔を向けているのを見て安心した。
文句ひとつ言わずえらいな…
こんな綺麗な子初めて見たわ。
この子に完全に惚れてしまったな、俺…
ーーーそして現在ーーー
あっかん、上村さん可愛すぎて悶える。
控えめなとことか、たまに笑ってくれるとことか、全部がたまらん。笑
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作者名：ちゃーりー | 作成日時：2015年2月26日 22時
