王子の恋 ページ9
シンデレラ「それではごきげんよう^ ^」
王子「あ、あなたは…シンデレラはこのへんに住んでるのですか？」
シンデレラ「いえ、ここからバスに乗って4駅のところに住んでます。」
王子「遠いんですね…お気をつけて！またお会いしたら声かけますね。」
家に帰ってからずっとシンデレラのことを考えていた。
本名はAって言うのか…
可愛かったな…
また会いたいな…
いい匂いしたな…←
週に3度こっちへ来るのか。
でも何曜日かもわからないし、毎週探しになんて行けない。
シンデレラが金持ちの娘なら親父に言って政略結婚とかで結婚できたのかもしれないな。
でも自分で買い物に行ってたぐらいだからそれは無理か…
セバス「王子？」
王子「んぁ？！」
セバス「随分上の空ですね。素敵な女性にでもお会いになられましたか？」
王子「あぁ…夢に出てきた素敵な女性がいたんだ。」
セバス「それは運命ですね。今度の舞踏会に招待してはどうですか？」
王子「あー。でも彼女は一般人なんだ。仕事もあるだろうし…」
セバス「そうですか。しかし運命の人ですからまたどこかでお会いするでしょう。」
食事を済ませて部屋で仕事に取り組んだ。
小学生みたいだけど、シンデレラを思うと仕事がよりはかどり、すぐに終わった。
シンデレラがそこにいるわけでもないのに仕草に気をつけてみたり…って女子か！
それにしても俺が恋するなんていつぶりだろうか…
てゆうか俺って恋したことあるのか…？
何人かの女とキスしたことはあるけど、恋をしたことはないよな…
俺は別にたいした理由はないが、目の前にあるパソコンで「シンデレラ」と検索してみた。
するとシンデレラの意味が出てきた。
クリックしてみるとそこには「灰」と書いてあった。
灰？ なぜ彼女が灰なんだ？
彼女、夢で話してくれたようにいじめられているのか？
きっと彼女はシンデレラと呼ばれることを好んでなどいないだろう。
これからは彼女をAと呼ぼう…
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作者名：ちゃーりー | 作成日時：2014年11月25日 22時
