王子の訪問 ページ14
翌日ーーー
朝食を食べ終え、庶民的な服を着てガラスの靴を持ってバス停へ向かおうとした。
メアリー「王子、バスに乗りまくって探し当てるつもりですか?」
王子「あぁ。」
メアリー「私、彼女の家知ってるんですから聞いてくださいよ。笑」
王子「そ、そうか!昨日Aを迎えに行ってくれたんだったな。」
メアリー「はい。でもホウキの二人乗りは違法行為なので住所だけ教えますね。←」
ホウキ二人乗りするやつがどこにいるんだよ…
でもいるから法律で禁止されているのか…。←
メアリーはAの住所や簡単な地図を書いてくれた。
王子「ありがとう。それじゃ行ってくる。」
セバス「王子、指輪はまだいらないのですか?」
王子「あー…でも指輪のサイズわからない…」
セバス「婚約指輪としてこれを持って行ってください。」
王子「これは?」
セバス「王子が生まれてすぐ王様が購入したものです。『この子の嫁に』と言って。」
準備早すぎだろ…。笑
王子「ありがとう。持って行くよ。」
セバスとメアリーに見送られ、俺はバス停へ向かった。
この住所だと、もう来るバスに乗るんだな…
バスに乗って地図を暗記し、Aに会ってからのシミュレーションをした。
まずガラスの靴を渡して…指輪を出してプロポーズ…
シンプルだなー…でもシンプル is best って言うしな…
まぁいいや、こだわったことして断られたらショックだし。←
そしていよいよ4駅目に来た。
下車すると大きな家がひとつだけ100mくらい先に見えた。
あれだろうな…
大きな家まで歩くと、思っていた通り大きな門があった。
俺は躊躇なくインターホンを押した。
?「どなた?」
王子「シンデレラはいますか。」
?「どなた?」
王子「…通りすがりのものです。シンデレラと名前の書かれた落とし物を見つけました。」
?「そうですか。門を開けるので玄関まで来てくださる?」
キィィ…
門が開いたので言われた通り玄関まで行った。
継母「まぁ男前だこと。わざわざどうもありがとう。落とし物って何かしら?」
王子「このガラスの靴を…」
継母「んまぁ綺麗な靴!」
義姉「「ママどうしたのー?」」
継母「二人とも、この靴履いてみて!シンデレラのだから履けたらあなたたちにあげるわ。」
王子「え…」
義姉たちは必死でガラスの靴を履こうとしていたが、サイズが全く合わないようだった。
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作者名:ちゃーりー | 作成日時:2014年11月25日 22時