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また1人残された部屋で先程の出来事がフラッシュバックする。
そっと自分の口を触る。
先程の触れた唇の感触が残されていて少しだけくすぐったい。
優しく微笑んだ仁王くんが頭からこびりついて離れない。
離れてくれない。
いや、違う。
自分が離していないんだ。
私はこの胸の締め付けられる理由があと少しで、分かりそうな気がした。
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コンコン
『 はい、どうぞ？』
この思いを消すように、ドアをノックする音が聞こえた。
誰だろう？
『 っ.....！』
「 夢主、どう？出来た？」
入って来たのは精市くんだった。
『 え、あ、うん...レギュラーメンバーの分のドリンクは出来たよ。』
「 良かった。
ところで夢主。何かあった？」
『 えっ.....。』
バレてる？
今あったこと、みられていた？
目の間の彼は顔色すら変えないから分からない。
『 何にもないよ？』
咄嗟に嘘をついてしまった。
私が言った時、少しだけ眉をひそめたように見えたが彼は
「 そっか。」
これ以上何も言わなかった。
『 これ、みんなに配ってくるね。』
私はこの状況に耐えられなかったので慌ててドリンクを配りに外に出た。
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彼女が部室から出て行き、1人残った部屋で考えてた。
“ 何にもないよ？”
嘘つき。
俺は全て見ていた。
キミが、仁王が、
「 あﾞあﾞ！！！！」
考えたくない。
俺は部室の中で暴れた。
物を投げた。
ロッカーに向かって自身の拳をぶつけた。
そこから沸きあがる感情は痛いというものだけで、余計に辛くなった。
「 うざいうざいうざいうざい＿＿＿＿。」
無意識に爪を噛むのは自分の悪い癖だとわかっているが自制するためにはこれしかない。
計画を早めないとね。
夢主。
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タピオカマカロン43(プロフ) - 佐藤さんの小説、とても面白いですね……。ヤンデレの作品の中でも群を抜いて好きです！更新待ってます！ (2019年7月25日 22時) (
レス) id: f5614655b3 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白かったです！続きが気になりました。仁王くん落ちで！ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
うぃず(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここからの展開がとても気になります…！！更新頑張ってください！ (2018年12月1日 2時) (レス) id: 1ab18a692e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2016年12月11日 21時
