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『 精市くん...？』
その手の人物は精市くんだった。
私の視界は開き、目の前に立つ彼。
目の色には光が無く、何を考えているのかわからない。
「 夢主...俺は君にお願いしたい。」
『 な、なに...？』
「 再び、俺の隣にいてくれないかな。
それはもちろん彼女としてでもあり、テニス部マネージャーとしてでもだ。」
真剣な眼差しであり、深みのある声で話す彼を私は覚えている。
昔と同じじゃないか…...。
『 な、なんで...私なの...？』
「 ふふ、笑わせてくれるね。
まさか忘れたの？
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俺のために生きるって言う約束に理由なんかいらないんだ。まぁ、拒否権なんてないんだけどね 」
夕焼けの日差しに照らされて精市くんの表情が上手く読み取れない。
その冷たい声からはなんにも考えられない。
「 何？聞いてる？無視してるの？」
ジリジリと私に近づいてくる。
「 なんでそんな顔してるんだよ。」
私を壁まで追い詰めて彼は私を壁に押し付けた。
「 はいって言えよ。
俺の目を見て、はいって言えよ！！！！」
そう言って彼は右手を振り上げて、壁に向けて殴りつけた。
怖い。
怖い。
怖い怖い怖い！！！！
『 はい...。』
はいって言わないと
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殺される気がした。
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「 うん、やっぱり夢主はいい子だ。
じゃあ早速なんだけどこの紙にマネージャーとして入部届けを書いて出してくれるかな？」
さっきの精市くんの怖さが一気に消えて目の前にいる彼は笑っている。
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「 みんな、聞いてくれ。」
私が入部届けを書き終わった今、精市くんに連れられてテニス部の部室に来ている。
「 今日から正式に彼女をマネージャーとして招き入れた。全国まであと数ヶ月しかないが彼女には俺達メンバーを色々な面でフォローしてもらいたいと思ってるんだ。みんな、いいよね？」
精市くんがレギュラーメンバーに問う。
「 あぁ、是非頑張ってもらいたいな。」
「 うむ、良かろう。」
「 頼むぞ。」
「 よろしくお願いしますね。」
「 シクヨロだぜぃ！」
「よろしくな。」
「 よろしくっす！」
みんなが私を受け入れてくれる。
この現状には不覚ながら嬉しかった。
「 みんなありがとう。早速なんだけどレギュラーメンバーの分のドリンク作りをお願いしてもいいかな？作り方は分かる？」
分かるよ。
あの時、精市くんが教えてくれたもんね。
『 はい。』
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タピオカマカロン43(プロフ) - 佐藤さんの小説、とても面白いですね……。ヤンデレの作品の中でも群を抜いて好きです！更新待ってます！ (2019年7月25日 22時) (
レス) id: f5614655b3 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白かったです！続きが気になりました。仁王くん落ちで！ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
うぃず(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここからの展開がとても気になります…！！更新頑張ってください！ (2018年12月1日 2時) (レス) id: 1ab18a692e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2016年12月11日 21時
