＊１９ ページ19
．
「 よっしゃー！ 」
チャイムが鳴り、授業が終わる。
飯だ飯だと言いながら喜んでいるのはブンちゃん。
「 俺達は屋上で食べてるんだよぃ。
さ、行くぞ夢主！」
『 わっ...！』
そう言われてブンちゃんに腕を引っ張られた。
お弁当箱を素早く取り、彼について行く。
隣には仁王くん。
＿＿＿＿ あれ.....？
“ 俺達は ”
って、3人で食べるんだよね？
まさか.....違うよね。。
．
．
．
．
．
「 遅かったな。」
屋上の扉を開けると真田さんが居た。
いや、正しくはテニス部メンバーがいた。
私の嫌な予感は的中した。
どうしよう、目の前に座るのは…
「 あれ？今日は彼女も一緒なの？」
精市くん。
「 あぁ！昨日こいつ帰っちゃったしよ、なんか皆といい感じだったしいいかなって！」
いやいや？！良くないよ、ブンちゃん？
全く私の気持ちを察してくれない彼とは正反対に仁王くんはずっと曇り顔だった。
『 仁王くん？』
私が声をかけるとハッとしたように
「 なんじゃ？」
返事をしてくれたけど、何かが変だった。
それ以上は聞けなかったけど。
『 なんでもないよ。』
．
．
．
「 じゃあ食べようか。」
精市くんがパチンと手を叩いていただきますのポーズをする。
『 あ、あの...。』
「 ん？どうしたの？永瀬さん。」
『 な、なんで私の場所はここなんでしょう...』
そう。
私の左隣に精市くんがいる。
ブンちゃんと仁王くんの間が良かったのに.....。
「 ふむ...何故か幸村が永瀬と仲良くなりたいとか言ってだな.....隣になっただけだ。」
嘘やん。
精市くんが隣にいる。
反対側には赤也くんがいる。
ご飯もこの状況じゃ喉を通らないよ。
「 ふふ、よろしくね？」
．
．
「 わっ！丸井先輩！俺の卵焼き奪わないでくださいよ〜〜！！！！」
「 だってよ〜赤也んちの卵焼き美味いんだよ！
俺は甘党はなんだよぃ〜〜♪」
「 やぎゅー、、おまんはいつも凝った弁当やのぅ...。」
「 そう言う仁王くんはまたパンですか？全く君の栄養の偏りが心配ですよ...」
周りは各々話しながら楽しそうにご飯を食べている。
私はと言うと。
隣からの圧に耐えられずにいた。
「 永瀬さんのお弁当、美味しそうだね。」
精市くんがニコニコ笑いながら話しかける。
『 そ、そうです...そうかな？』
「 うん、本当に美味しそうだ。夢主」
『 え... 』
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タピオカマカロン43(プロフ) - 佐藤さんの小説、とても面白いですね……。ヤンデレの作品の中でも群を抜いて好きです！更新待ってます！ (2019年7月25日 22時) (
レス) id: f5614655b3 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白かったです！続きが気になりました。仁王くん落ちで！ (2018年12月4日 9時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
うぃず(プロフ) - 初コメ失礼致します。ここからの展開がとても気になります…！！更新頑張ってください！ (2018年12月1日 2時) (レス) id: 1ab18a692e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐藤 | 作成日時：2016年12月11日 21時
