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ふっと笑った恋人が
だんだんと消えていってしまう、だなんて
ドラマや映画でしか見たことないし
現実に起こるはずなどないのに
どうしてか、北山が消えてしまいそうで
それを阻止しようと
一旦離した北山の体をもう一度抱きしめた。
「なんでも言って」
「約束して。俺から離れていかないって」
「っ、…離れてなんていかないよ」
「俺にこんな重いこと言わせるくらい惚れさせた責任取って」
「〜〜っ、…北山もね」
「……よこーさんとか、みやたとか、にかとか」
「ん？」
「……あんまり甘やかさないで」
「え？」
意味がわからなくて、
少し体を離して顔を覗き込むと
北山の顔は真っ赤に染まっていて
愛おしさで胸がいっぱいになった。
「……みんなお前が甘やかしたり甘えたりすると…嬉しそうににやにやするし調子乗るから…！」
「えぇー」
「…俺だけに…して」
「ふっ…はぁい」
この後も、可愛らしいわがままが続いた。
そのすべてを俺は聞き入れた。
結局、なぜ唸っていたのかはわからないけど
後で渉にこんな事があったんだと話すと
きっとヤキモチを焼いていたんだと言われて
愛おしくて愛おしくて仕方なくて、
その日の夜は、ドロッドロに甘やかした。
最近、北山の小悪魔っぷりが
増している気がするけど、
それはきっと甘やかしてしまう俺のせい。
小悪魔さんにはたまに頭をかかえるけど、
でも、北山がわがままを言えるのが、
北山のわがままを聞いてやれるのが俺なら
それでいい。
fin.
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茉莉花(プロフ) - mさん» もう少し可愛くできたら良かったな．と思っていたので嬉しいです。泣 ありがとうございます！ (2018年3月14日 23時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 北山さんの可愛いさが溢れすぎてこっちもどうしたらいいか分からなくなりました(T ^ T) (2018年3月7日 21時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、嬉しいお言葉ありがとうございます…！今年も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年1月7日 12時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 茉莉花さんの短編集、大好きです！新年も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2018年1月7日 0時) (レス) id: c77716ecbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2018年1月7日 0時
