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そんな俺の気持ちを知る由もない北山は
俺の横に移動してきて、
ついには腕を絡ませてくる始末。
「もぉいいよ…俺がする」
「っ？！」
「んー……届かな…っ」
俺の北山の身長差は約10センチ…
背伸びをすればまあ届く距離。
けれど、届かないように
俺が上を向いているから
北山がどんなに背伸びをしても
なにか道具を使わない限りきっと届かない。
…俺だってしたくないわけじゃないけど
今したら100%理性を飛ばしてしまうから…
もう少し待って、きたやま。
「ん！下向けってばっ」
「むり」
「…それじゃ届かないの！」
「ん〜〜っ、もういい」
…お、
「…ちゅっ」
…〜〜っ！？
な、なにいまの…っ！？
「ふじがやのいじわる」
もう！ケチ！
とかなんとか言ってるのが
微かに聞こえるけど、
今はそんなのに構ってなんていられない
もういい！なんて言うから
諦めたんだと思い息を吐くと
首筋にやわらかい感触がした。
唇には届かないからって
首筋にキスだなんて。
必死に保っていた理性が
一瞬にして吹き飛ばされた。
「…ばーか」
「え？おれ？」
あなた以外に誰がいるの
「キス、してあげる」
「いまさらかよ〜」
嬉しそうにえへへって笑って
近づいてきた北山の、
見た目以上に華奢な体を抱き寄せて
いつもよりも長めに唇を当てる。
「…！」
少し苦しくなってきたのか
俺の服をぎゅっと握って訴えてくる北山。
「…息くらいちゃんと吸っといて」
「っ……ドＳめ」
「ドＳは嫌い？」
「…嫌いだったらこんなことしてない」
自分で聞いたくせに、
返ってきた言葉に心臓が弾んで
顔と耳がボッと熱くなる。
「もうおわり？」
「っ、はぁ…」
だめだ。
今日の北山はいつもよりも
うんと刺激が強い…。
そんな北山にやられてる
余裕のない顔を見られたくなくて
上を向いて目を閉じたら
北山がまたタチの悪い
甘い声で俺を呼ぶから、
軽くデコピンを食らわせた。
「ふじがや、」
「…年頃の男をあんまり煽んなって言ってんの」
「っ……！」
fin.
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茉莉花(プロフ) - mさん» もう少し可愛くできたら良かったな．と思っていたので嬉しいです。泣 ありがとうございます！ (2018年3月14日 23時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 北山さんの可愛いさが溢れすぎてこっちもどうしたらいいか分からなくなりました(T ^ T) (2018年3月7日 21時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、嬉しいお言葉ありがとうございます…！今年も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年1月7日 12時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 茉莉花さんの短編集、大好きです！新年も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2018年1月7日 0時) (レス) id: c77716ecbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2018年1月7日 0時
