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今さっき決めた
素直になるという目標。
その目標を達成するべく
ベッドに入ってくれないかと言ってみたものの、
藤ヶ谷の反応はなく…
心臓が嫌な音を立てる。
「…っ、…やっぱ今の忘れて…」
やっぱり。
やっぱり素直になんて
なれないのかもしれない
思ってることをストレートに伝えるのは
今の俺にはまだ…
そう考えれば考えるほど
目頭が熱くなっていく。
滲む視界をクリアにしようと
一度ぎゅっと目を閉じたその瞬間…
「もう…忘れるわけないでしょ」
「…っ」
ベッドに潜り込んだ藤ヶ谷に
ぎゅっと抱きしめられた。
「…だって、返事…してくんなかった……」
「あんまり可愛いこと言うからさ。ごめんね？」
「ん」
「北山、こっち向いて」
体の向きを変えて藤ヶ谷の顔を見ると、
俺のことを愛おしげに見つめて
やさしく微笑んだ。
こうまじまじと見られると
ちょっと…恥ずかしい
耐えられなくなって 目をそらすと
眉間を優しくつつかれる。
「ここ、少しシワ寄ってる」
「え、うそ」
「多分無意識のうちに体に力入っちゃってるんだね、お腹痛い時とか俺もそうなるし」
「あー…そうかも」
「早く良くなるといいね」
「でも…さっきより楽になってきた」
なんでだろう…
本当にさっきよりずっと楽。
ハーブティーのおかげ？
藤ヶ谷がさすってくれてるから？
それとも…藤ヶ谷がそばにいるから…かな、
「お、良かった。なら今のうちに寝れちゃいそうだったら寝ちゃいな？」
「ん、」
休んだ方がいいからね、って。
別に特別なことをされてるわけじゃないけど、
新年早々、藤ヶ谷の優しさに包まれてるな…
なんて、ぼんやり考えていたら
だんだんまぶたが重くなってきた。
「おやすみ」
「…おや…み…」
少しわがままかもしれないけど、
次に目が覚めた時も藤ヶ谷が隣にいてほしくて
おやすみと言いながら
藤ヶ谷の服を軽く握ったら、
ぎゅっと優しく抱きしめてくれた。
fin.
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茉莉花(プロフ) - mさん» もう少し可愛くできたら良かったな．と思っていたので嬉しいです。泣 ありがとうございます！ (2018年3月14日 23時) (
レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 北山さんの可愛いさが溢れすぎてこっちもどうしたらいいか分からなくなりました(T ^ T) (2018年3月7日 21時) (レス) id: 2ca24312b2 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉花(プロフ) - mさん» こんにちは、嬉しいお言葉ありがとうございます…！今年も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします！ (2018年1月7日 12時) (レス) id: 1e53697028 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 茉莉花さんの短編集、大好きです！新年も素晴らしい作品をありがとうございます！ (2018年1月7日 0時) (レス) id: c77716ecbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2018年1月7日 0時
