明方のメロディ ページ43
カミロside
……♪〜〜♪
メロディが聴こえる。それで目が覚めた。
このメロディは聞き覚えがあったから。
小さい頃、Aとミラベルとフリエッタおばさんが歌っていた。結構静かな曲で僕は聞いてるとすぐ寝落ちしてたってママは言ってた。
カミロ「(声綺麗だよなー……てかうちの家族って全員歌上手いんだよな)」
Aの歌をずっと聴いていたくて、寝落ちするってわかってるのにこの曲を歌ってたら絶対聴いていた。
ここ数年は色々あって全く聴けていなかった……というかAが歌うことがなかった。
だから今数年越しに聴いているのだが、やっぱり綺麗な声だ。
A「〜……♪」
カミロ「(ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ……)」
A「っえ、起きてたの？あ、ごめん起こした…？」
カミロ「正確に言ったらそうかもだけど、やっぱりAの声好きだなーと思って。聴いてたかった。」
A「うわああごめん起こしちゃって…」
カミロ「全然いいよ。」
A「さっきベランダから空を見つめて、もうすぐ夜が明けるんだろうなーって思うと、昔歌ってたの思い出しちゃった」
カミロ「懐かしいね、よく歌ってたし」
A「ママとミラベルと一緒に歌うのが楽しくて。そういえば、カミロすぐ寝てたよね」
カミロ「恥ずかしいな……//そのくらい上手かったし、綺麗だったの。」
A「そっか、じゃあよかった」
Aが昔のことを話しても、もう苦い顔はしなくなった。
今をちゃんと過ごせているからだろう。
その事実に安心を覚えた。
カミロ「……ねえ、僕やっぱり眠いからさ、僕のためにもう1回歌ってくれない？」
A「え、それカミロの睡眠を妨げない？」
カミロ「全然妨げられてもいい。聴きたいんだ、Aの歌。」
A「…わかった、いいよ」
明け方の光が少し差し込みそうな日、カシータにはAの声がやけに響いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひ(プロフ) - オタクゥさん» え！！！ほんとですか😭神作品だなんてこれ以上ないくらいに光栄なお言葉😭ほんとにありがとうございます！！私もウーラ結構好きなのでとっても嬉しいです！ありがとうございます！！ (12月18日 20時) (
レス) id: 4554a1f72f (このIDを非表示/違反報告)
オタクゥ - これは神作品だ.....それとウーラ結構いいキャラしてる。個人的に好き (12月18日 19時) (レス) @page41 id: 9a7e557784 (このIDを非表示/違反報告)
ひ(プロフ) - アンさん» コメントありがとうございます！イサベラめちゃちゃ可愛いですよね…！わああ続きを待って頂いてありがとうございます泣 続きをお待ちくださいm(*_ _)m (12月8日 14時) (レス) @page3 id: 4554a1f72f (このIDを非表示/違反報告)
アン - イサベラめっちゃ可愛い〜♪更新頑張ってください(*^▽^*)続き心待ちにしてます！ (12月8日 14時) (レス) @page3 id: e44e5248e0 (このIDを非表示/違反報告)
ひ(プロフ) - のあさん» えぇぇぇありがとうございます！！嬉しい限りです！！(泣)続きをお待ちくださいm(*_ _)m (12月8日 6時) (レス) id: 4554a1f72f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひ | 作成日時：2023年12月7日 23時
