マドリガル家のちょっと不思議な日常。【Encanto】

月夜の歌 ページ42

Aside




ｶﾀｶﾀｶﾀ………


私の部屋にミシンの音が響く。

何をしているかと言うと、ウーラのためのポンチョを作っている。最近ウーラのおばあさんがよく寒気を感じるらしく、どうしようかと困っていたらしい。

昔ミラベルとよくママとパパのために色々作っていたので、裁縫はできる方だ。



A「ふあぁ……眠い……」



いつもの就寝時間より4時間はすぎている。

というかこの調子じゃもう朝になる。

寝たいのだが、私は一度熱が入ったら最後までやりきりたいタイプなので引くに引けない。というか引きたくない。

唯一心配な点はこの音でドロレスが寝れているかだ。



A「(もし寝れなかったらごめんねドロレス……)」







ポンチョもそろそろ終盤となり、あとはボタンをつけ、完成。


……そういえば、カミロもずっとポンチョだな。ブルーノおじさんの影響だったりするのかな。

そんなことを考えながらリビングへと向かい、白湯を飲む。



A「……あったかい。」



さすがにこの時間まで起きてると一周まわって寝れない。

このまま過ごそうかと考えていると、人が1人通りがかった。



カミロ「…ん………なに……してんの……」


超寝ぼけているカミロである。それも無理は無い、今は明け方1時間前であり、その上カミロは成長期なのだ。



A「起きてたの。一周まわって寝れなくて」

カミロ「……じゃあ……ぼく、と……ねよ………」

A「え」

カミロ「ソファ………zzz」



ソファに座るなり寝始めたカミロ。

そのままだと風邪を引いてしまうので毛布をかけた。

寝顔も昔のまま、可愛い。



A「……(なんだったっけ、あの歌。寝れない私をママが見つけてくれて、歌ってくれた……)




……♪」



＿＿＿＿＿月を見ながら子守唄を歌うのも中々悪くない。

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