【ツイステ】シルバー君といっしょ (ページ3)

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シルバーside

今日はAに起こされる前に起きれた。

徐々にハッキリするであろう意識を待ちながらぼんやりとAを見つめていた。

いつ見てもサラサラで絹糸のような髪、まだ幼さが残っている顔、少しだけ開いている唇。

自分の前で無防備なのは心を開いている証拠なのか、それともただ単に警戒心が仕事をしていないのか。

『..シルバー....く...ん』

小さな口から漏れ出た寝言、しかも自分の名前。
ふにゃっと笑う顔はかわいい意外の何者でもなかった。

心臓が撃ち抜かれた様な衝撃を感じた。あまりの尊さにその場で顔を覆い萌え苦しんだ。

「....っとにお前という奴は..」

いったいいつから好きになったのか。恋というものは落ちるものと親父殿が言っていたから、やはり自然と好かれていったのだろうか。

そもそも男が男を好きになること自体ほとんどない、
だからこの恋は所詮報われないものだろう。

....隣ではまだAが寝ている。起きる気配はない。

周りに人がいない事を確認して再度Aに向き合う。

そしてなるべく起こさない程度に優しく触れるように口を合わせる。ふにっとした感覚が心地よくもう少しこのままでいたかったがバレたら終わりなのでさすがに離した。

時計を見れば休み時間があと5分。

「A、起きろ。遅刻するぞ」

どうせ叶わないならこのくらい許されるよな？