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まぁ、王子様探しにこの場所はおかしいと思う
ガヤガヤとうるさいクラブは心をスッキリとさせてくれるけど、何かが足りない
誰もこない端の方で1人もう何杯目か分からないお酒をちびちびと飲んでいると
「ひぃ、ここ怖っ」
「ほら言わんこっちゃない！だから危険だし辞めようって言ったのに！」
二人の男性が逃げてくるように軽く走って来た
何だか聞き覚えのある声がしたが、お酒のせいだと何故か自分に言い聞かせる
「うっわ、あの子ちょータイプ」
「しーっ！声がでかいって！」
「えー、ジミナのほうが大きいって」
ひとりの男性がこっちを見ながら、タイプだわとか言ってきていつものことかと思いながら聞いていると
“えー、ジミナのほうが大きいって”
“ジミナ”のほうが
“ジミナ”
…お酒って怖いなとつくづく思う
ここに私と男性二人しかいないからといって
万が一ね、私が熱狂的なファンとかだったらと思うとため息をついてしまう
何で私が上から目線でため息なんてついてるのだろうか
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作者名：乙女army | 作成日時：2022年3月13日 10時
