26話 ページ32
太宰side
これは夢だ…すぐにそう思った
気がつけば温かくどこか安心するような場所に私は立っていた
太「…此処は────」
?「治さん…」
どこからか懐かしい声が聴こえる
その声に体は無意識に反応してしまう
太「時雨?」
声が聞こえた方を向くと────愛しい妻がそこに立っていた
太「時雨ッ!!」ダッ
すぐさま駆け寄り思いっきり彼女を抱きしめる
太「時雨ッ…時雨ッ!!」ギュー
時雨「クス…相変わらずですね…治さん」ギュ
間違いない…この声もこの温もりも…四年前から何も変わっていない
太「ごめんね…私の所為で君はッ」
時雨「治さんの所為ではありません」
彼女は私の腕の中でやさそう言った
その言葉を聞いただけで涙が出そうだ
太「ッ…私はね…今は人を救う側にいるんだ…笑えるだろ?人殺しが人を救うなんて」
時雨「笑いませんよ…立派な事じゃないですか。治さんにピッタリです。それに…昔よりすごくいい顔をしています」
そんな事を言ってくれるのは時雨ぐらいだよ(苦笑)
時雨「治さん…これはあなたの夢です…本来私はここに来ることはできない────でもどうしても貴方に会いたかった…頼みたいことがあったから」
太「あぁ…分かっているよ…Aの事だろう?」
時雨「コク)…あの子は私達二人の大切な子です…どうか…私の代わりにあの子を愛してあげてください…」
もちろんだよ…当たり前じゃないか
時雨「クスクス…その顔だと心配はいらなかったみたいですね」
太「どんな顔だい?」
時雨「立派な父親の顔です」
父親の顔…自分ではよく分からないけど…
時雨「時間です…くれぐれも自 殺は控えてくださいね!!娘の成長を見届けずにこちらに来たら織田作さんと殴ってでもそちらに帰しますから^^」←
ウチノヨメハコワイナァ←
太「分かってるよ…織田作にもよろしく伝えといてね……」
時雨「はい」
そして時雨の姿は消えていく────最後の瞬間
時雨「治さん愛してます」
そんな声が聞こえた
太「まったく…君という子は………私も愛してるよ」
Aは任せてよ…君は空から見守っていてくれ
…………………………………………………………………………………………
ただ奥さんを出したかっただけです!!(>_<)
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (11月10日 19時) (レス) id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
狼狐(プロフ) - こんにちは。物凄く大好きな作品です。もう4回は読み返してますw十六夜狐様、大好きです!これからも作品の更新、頑張ってください!!!!(あ、この作品は完結してますけどw) (2022年2月12日 9時) (レス) id: 563f93d61f (このIDを非表示/違反報告)
言宮ノ華皇 - すみません。急に失礼します。ページ46(38話)の「……なんか気味が悪い処ですね。」の《気味か悪い》が〈鬼魁が悪い〉になっているのって仕様ですか? (2019年8月17日 4時) (レス) id: 3646678807 (このIDを非表示/違反報告)
耀 - 失礼だと思うのですが、ご指摘させて頂いても宜しいでしょうか?与謝野先生の一人称は妾(アタシ)だった様な気がします!間違っていたらすみませんm(_ _)m (2019年6月2日 7時) (レス) id: c519b7d787 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 文スト大好きです最高です (2019年1月24日 13時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:十六夜狐 | 作成日時:2018年1月28日 22時