【文豪ストレイドッグス】太宰さんの外套とループタイの秘密 弍

58話 ページ24

ＮＯside


ﾄﾞｶｯﾊﾞｷｯﾄﾞｶｯ


再び鳴り響く戦闘音


『ｯ…』ｶﾞｷﾝｯ


メ｢……｣ﾄﾞｶﾞｯ


Aは火を水を電流をコンクリートをその場で錬成出来るものを全て錬成し敵に攻撃を仕掛ける


その度に血は流れ毒は身体中にまわり彼女自身既に限界を超えているはずだ


だが彼女の攻撃は正確で人造人間の心臓を全て貫き炎で燃え上がらせる


メ｢……｣ﾋﾟｷﾋﾟｷ


『再生……！！…ふふふ』


シ｢A？｣


気でも狂ったのではないか…シロは心配そうにAを見る


『知ってる？…賢者の石ってね…不滅って言われてるけど実はそうでもないんだって───』


A何かを確信したように話し始めた


『賢者の石は人の魂を蓄積させたもの…つまり…賢者の石の不滅の効果は作られる時に使用された魂の数分しかない……今の君を見て確信した────再生の速度が微かに遅くなっているね……君の魂にも限りがあるんじゃないの？賢者の石と同じで錬成した魂分しか君は再生出来ない…違う？』


メ｢ﾋﾟｸｯ)……｣


今まで無表情だった人造人間が顔を微かに歪ませた


『さて…君は今までの戦いで何回死んだ？────その様子だと君の残りの魂は…あと"1回分"』


メ｢ｯ！！｣ﾀﾞｯ


人造人間は焦ったようにとてつもないスピードでAに向かってきた


『ふふふ…図星か』ｽｯ


Aは腕を人造人間の方に向け炎を錬成するためのかまえをする


シ｢A！！｣


『まだ…もっと引き寄せる…』


そして人造人間とAの距離が限りなくゼロに近づいた時


ドカーンッ！！


二人を激しい炎が包み込んだ

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