【文豪ストレイドッグス】太宰さんの外套とループタイの秘密

21話 ページ20

主人公side


私が屋上についた時にはかなりの数の警察の人などがいた…


そしてその中から出てきたのは二人の男性…一人は眼鏡の人でもう一方は砂色のコートを着た人


『…ん？あのコートって…』


…どこかで見たような……たまたま？


『まぁ今はあっちに集中』


話を聞いていると彼女の両親だと思われる人が現れた


『二時間も経っているのに今更……原因はこいつらだね…』


そして私の予想通り…あの両親は上辺だけを気にした奴らだった


『………家族とはもっと違う形のはずなのにな…』


そろそろお終いにしないと…彼女を救ってあげないと


少女｢こんな理不尽な世界なんて大っ嫌い！｣


出るなら今だね


『へぇ…この世界が嫌いなんだ……なら速く飛び降りちゃえばいいのに…こんな茶番なんかやめてさ』


ここからは私の茶番に付き合ってもらうよ…


少女｢だ、だれ！？｣


さて始めようか…

太宰side


いきなり現れた一人のフードを被った子……声からして少女かな？


国｢おい！！お前！危ないから下がって『何もたもたしてるのさ……死にたいなら速く飛び降りちゃえばいいのに』何を言ってるんだ！！｣


彼女は一体……


『そこで突っ立って泣いて君は悲劇のヒロインにでもなったつもり？生憎だけど…君より辛い思いをしている奴なんてこの世に五万といる…』


太｢………｣


彼女は何をしようとしているんだ……読めない…彼女の思考が全くと言っていいほど読み取れない…


少女｢偉そうな口聞かないで！！私は死にたいの！！邪魔しないで！｣


『邪魔なんかしてないじゃい…君はそのまま後ろに下がるだけで死ねるんだから…速く下がっちゃいなよ』


少女｢ｯ…｣


国｢これ以上刺激するな！！｣


太｢待ちたまえ｣


私はフードの少女に近づこうとする国木田君を止める


国｢何をする｣


太｢いいから…｣


悪い未来にはならない…何故かそう確信できた

22話→←20話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す