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羨望のつぶやき ページ4

Aのセリフは『』で表示しようと思います。
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D好きガール@ddd330
今日のリクルーティング!
Aちゃんとスカーちゃんと話せて最高に幸せだった…

(動画)
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後列の一番前、ど真ん中から撮影される動画。
客に囲まれる道には六名のリクルーターとスキャターが四方八方に散らばって、客に挨拶をして回っている。

客「きゃああっ!」
客「ダルメシアー!」
客「やばっ、本物…!」

前後左右から観客の歓声が響き渡る。

客「Aちゃん可愛い〜!!」
『ありがと。貴方も可愛いよ』

客からの声にAは、猫のようなアイラインを引いた大きな瞳を細めながら優しく微笑む。

客「わっ近い!可愛い!」
客「可愛いよっ!」

撮影者も思わず可愛いと声をあげると、今度はカメラ目線で微笑むA。

『フフッ。それで可愛い僕を収めてね』
客「は、はい!」
スカー「はあ?こいつよりスカーちゃんの方が可愛いでしょ?」

スマホの画面に入り込んできたのはハイエナのヴィランズ、プリティスカー。
現在スマホ画面に映っている二人は所謂犬猿の仲というやつで、二人一緒になると大抵喧嘩をしている。

客「!(コクコクッ)」
『あ。ちょっと』
スカー「ふんっ、当たり前!」

初めて間近で見るスカーに思わず勢いよく頷く撮影者。その反応を見て、ふふん!と勝ち誇った様にAを見下すスカー。そんなスカーにAの機嫌は悪くなる。

『むっ……僕の方が可愛いよ。ね!』
客「?!」
スカー「はあ?私の方が可愛いから!」

目の前で言い合いが始まり、前に座る客や横の客からたくさんの視線とカメラレンズが集まる。

客「ど、どっちも可愛いです…!」
『え?こんなハイエナと一緒とか嫌なんだけど?』
スカー「そんなのスカーちゃんだって願い下げよ!」

どんどんヒートアップするAとスカーの騒ぎを嗅ぎつけ、二人の男性リクルーターが駆けつけた。

ジャク「はーい、そこまで!」
マル「皆さんの前で美しくない!」

“はいはい解散!“とAはジャックに、スカーはマルフィに背中を押され去っていく。ジャックに肩を組まれながら去るAは最後にダメ押しで振り返ってカメラを見た。

『僕だよね?!』
スカー「はっ、私!!」
マル「コラ!」
獣本「「うっ…」」

最後はマルフィに叱られて二人の言い合いは幕を閉じた。

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作者名:いす | 作成日時:2021年3月3日 4時

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