幼馴染。【時透無一郎】

参拾 ページ42

無「月稀乃が悲しむ事を俺は絶対にしたくない。だから僕は死なない。生きて月稀乃の元にいつだって戻ってくるから」

『なら私も、無一郎が帰って来れる場所を作ってるから！』

無「作らなくていいよ」

『え？』

無「だって俺の帰る場所は月稀乃だもん。月稀乃が居る場所に俺は絶対帰ってくる。だから作らなくていい。」

『っ……！』

じっと無一郎に見つめられて戸惑う
今顔が真っ赤だろうから余り見ないで欲しい

無「月稀乃、絶対に無惨を倒して帰ってくるから。安心して暮らせるようになったら、ずっと一緒に居よう。」

『なんか、求婚されてるみたい……恥ずかしい……』

無「してるよ？月稀乃は俺と夫婦になりたくない？……けど、無惨を倒したらもっかいちゃんと月稀乃に言うから。それまで待っててくれる？」

無一郎はしっかりと志しを決めている。
それを果たすまで無一郎は戦うだろう。
なら私もそれに応えなければいけない。

『うん……待つよ。今でも後でも返事は変わらないけど、私待つから。私は無一郎みたいに前線で戦えないけど、まだ未熟だけど、医者として戦うよ。』

無「月稀乃はもう立派な医者だよ。……じゃあ１回胡蝶さんの所行ってくるね。」

『え！あっ、うん！』

無(駄目だ……抑えろ。ここは胡蝶さんの屋敷だから。)

(無一郎、傷が痛むのかな？逃げるように行ってしまったから少し悲しい……)

返事は今すぐにでも返したかったけど、無一郎の負担になってしまいかねない。けど無一郎は今居ないから今こっそり言わせてもらおう。

『……無一郎に私の全てを捧げます。』

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暫く更新出来てなくてすいません。
漫画買うのでそろそろ漫画入ります。

ここで大正こそこそ噂話
月稀乃ちゃんは村一番の美人だの可愛い人だの言われていて求婚をしに来る人達が沢山居たが月稀乃ちゃんのお父さんが全て「貴様などに月稀乃はやらん！」と言って断っていたそう。つまり無一郎からの求婚が月稀乃ちゃんは初めてです！

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