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弐拾肆 ページ31

ネタバレ注意!

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明後日は町のお友達、理恵さんが嫁ぐ為、町で祝杯をあげる。その為の贈物を買いに遠くへ来たのですが……

『ここは何処でしょうか……』

人が多すぎて少し気分が悪くなったので道を逸れたら迷子になりました。

初めての所は駄目ですね。道が分かりません。
無一郎も居ないし……不安になってきました。

『どうしましょうか……なんだか山に入ってしまったかもしれません。はぁ……』

ひたすら歩き続けていたら気づけば山。
いくら日が差していると言えど、山なら鬼が出る可能性がありますし……この前それを痛感しました。

『どうしましょう……』

?「どうしたんだい?」

『きゃっ!!』

この人ぬるっと現れました!もっと自然に現れて下さい!

?「おやおや、驚いてしまったかい?ごめんねぇ。そんなつもりは無かったんだぜ?」

『あ、ご、ごめんなさい!急に声をかけられて吃驚してしまいました……』

この人、よく見ると虹色の瞳をしています。凄いですね。

?「いいよいいよ。それで君、こんな所でどうしたんだい?」

『あの……お恥ずかしながら道に迷ってしまい、ひたすら歩き続けていまして。気づけば此処へ……ごめんなさい』

?「どうして謝るんだい?つまり君はこの山を降りたいんだね!案内するよ!君、名前は?」

『本当ですか!?ありがとうございます!私、神酒月稀乃と申します。貴方は?』

童「俺は童磨。ねぇ、みきってどう書くんだい?美しいに樹かい?」

普通の人はそっちを考えてしまうのでしょうか?

『いいえ、神に酒と書いて神酒と読みます。』

童「!そうかい。君が……」

『?どうかなされましたか?』

童「ねぇ、君は医師なのかい?」

『はい。見習いのようなものですが、一応知識はありますよ?』

童「否、君から薬品の匂いとかがするからね。でも、君を注意深く嗅げば強い鬼にしか分からないかもだけど、凄く甘い匂いがする。それこそ神に捧げるお酒みたいな……ね。」

もしかしてこの人……鬼!?

『近づかないでください!』

童「月稀乃ちゃん、頭いいんだねぇ。そうだよ、俺は鬼。月稀乃ちゃんはあの方が探している神の子でしょ?神に捧げる子。あの方はその中でも最上級、つまり月稀乃ちゃんみたいな子をずっと探していたんだけど……まさかこんな所で会えるとはね。」

ゆっくりと童磨さんは近づいてくる……
怖い!恐怖で足がすくんで動けない。私は死を覚悟した。

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レイ - 面白いです!大正とキメ学が両方あるの良いですね!更新楽しみにしてます!! (2019年11月28日 18時) (レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霊来 | 作成日時:2019年10月20日 17時

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