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文化祭当日
1日目は劇、2日目は出し物で皆を楽しませる。
『へ、変じゃないかな?』
「やっぱり可愛い!もう少しフリルつければ良かった!」
無「月稀乃、着替えた?……お嬢様だね。可愛い。流石大病院の娘」
『それ関係なくない?ありがとう。無一郎もかっこいいよ。』
「次本番です!」
「なんて綺麗な人なんだろう。是非、私と誓いの片付けを」
無一郎の顔が近づいてくるのが目を瞑ってても分かる。ハラリと落ちた無一郎の長い髪の毛が私の顔にかかる。
本当に触れるか触れないかのギリギリで無一郎は止まり、暫くしたら私は目覚める。
大丈夫。沢山練習したから。
そう思い目を瞑っていると唇に温かい感覚。
同時に歓声。キャーっと煩いはずなのに、心臓がドキドキしてそれどころじゃない。
なんとか演技を終え、幕が下りた。
私達はくじで最後だったから、このまま皆下校だ。
『無、無一郎!止めるって!』
無「ごめんね?なんか止まらなくて。大丈夫だよ。髪で隠れてるし。皆ギリギリだって思ってるよ。僕たち2人しか知らない。」
私達は体操服に戻り、教室へ行った。
「良かったよー。本当にキスしたかと思った!」
「本当じゃなかったの!?」
「此処でキスしろよー!時透夫婦!」
『夫婦なんかじゃないよ……それに此処でキスなんかしないし。ね?無一郎?』
無「……うん。そうだね。」
「それもそうだよね。じゃあ皆、明日も頑張ろー。バイバーイ。」
無「月稀乃、今日家来ない?有一郎は友達の家行くって言ってたし。」
『?いいよ。』
『久しぶりに無一郎達の家来たかも、どうしたの?急に』
無「月稀乃は皆の前でやられるより家でたくさんキスされる方が好きなんでしょ?」
無一郎が素早く私に近づき、壁に押しつけ、両手を頭の上に押さえつける。
『無、無一郎どうしっ、』
唇を無理やり奪われる。舌も入ってきて、口内を荒らされる。いやらしい水音と無一郎と私の吐息が耳に入る。
(長い……息がもたない)
苦しくて無一郎の胸をどんどんと押す。
すると無一郎が離してくれたが、また無一郎の舌が入ってくる。私はもう一度無一郎を押す。
漸く離れた2人の間には銀の糸が繋がっている。
私は力なくへなりと座り込み、無一郎を見上げる。
『……はぁ……はぁ、長いよ……無一郎……』
無「ごめんね?けどそうやって煽ってくる月稀乃も駄目だから。」
無一郎はしゃがんでもう一回キスをしてくる。
……これが終わったのは有一郎が帰ってきた時。
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レイ - 面白いです!大正とキメ学が両方あるの良いですね!更新楽しみにしてます!! (2019年11月28日 18時) (レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霊来 | 作成日時:2019年10月20日 17時