弐拾参 ページ27
無一郎side
どうしよう、お酒を飲んでから頭がふわふわする。普段抑えてる事が出来ない。
無「月稀乃……」
『?どうしました?』
僕は我慢できずに接吻をする。
『!?無、無一郎!どうしたの?やっぱり酔っ払って……』
無「うるさい」
もう1回、接吻をする。今度は舌を絡めて。
だんだん月稀乃の顔がとろけていく。
ヤバい、結構くる。我慢出来ないかも。
『無、無一郎……もう寝よう?』
そう言って月稀乃は僕を横にさせようとする
無「月稀乃も一緒に寝よ?」
『え?うわっ!』
そう言って返事も聞かず腕を引っ張って胸の中に収める。
普段の着物姿の月稀乃も好きだけど、寝巻きの月稀乃はなんだか色気がある。
着物姿よりも楽な格好だから、偶に足とかがチラッと見える。それのせいだ。
無「ねぇ……月稀乃……」
『な、なに……?』
無「ダメ?」
『だ、駄目だよ……私達まだ14だし……ほら、寝よう?』
そう言って月稀乃は僕の目を閉じさせる。
なんかだんだん眠くなってき……た……。
朝起きると横に月稀乃が居た。
え?僕やってないよね?そんな月稀乃との初めてがお酒のせいは嫌だよ?
うん、やってない。記憶は無いけど月稀乃はしっかり服を着てる。良かった……けど月稀乃の普段見えない足がチラッと見えていてムラっとなってしまう……。なに?今襲うべき?
『んぅ……有一郎……』
その言葉を聴いた瞬間、頭にズキっと痛みがするのと同時に、黒い感情が脳内を埋め尽くした。僕は月稀乃に馬乗りになって、月稀乃の両手を月稀乃の頭の上で抑える
『無一郎……おはよう、どうしたの?』
無「ねぇ、有一郎って誰?」
月稀乃は驚いた顔をする。どうしてだろう、この人の名前を口に出した瞬間、頭が痛いし、なんだか懐かしい。
『ゆ、有一郎って!』
無「うん、誰?男でしょ?」
『お、思い出したの……?』
無「違う……最初は月稀乃から知らない人の名前が出たから嫉妬した……けどなんだか懐かしいんだ。心があったまるみたいな感じがするんだ……」
そう言って月稀乃の胸に顔をうずくめる。
『有一郎は……無一郎の大切な……大切な人だったんだよ。』
無「うん、そう思う。けど嫉妬したから」
そう言って僕は月稀乃の胸元を噛んで僕のものと言う証をつける
『いたっ……』
月稀乃の首にもつける
無「これで月稀乃は僕のだから」
『そ、そんな事しなくても無一郎のものだから!ばーか!!』
いつか思い出せるよ。だって俺には月稀乃が居るから。
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レイ - 面白いです!大正とキメ学が両方あるの良いですね!更新楽しみにしてます!! (2019年11月28日 18時) (レス) id: 906bb64cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霊来 | 作成日時:2019年10月20日 17時