陸 ページ7
紅と結婚の約束をし暫くした日
『なんか、しんどいかな？』
大丈夫と言い聞かし寝巻きから着物に着替え
髪の毛を梳かし母から貰った簪で髪を纏める
『朝餉作らなきゃ…』
朝餉を作って出来上がる頃に紅とヒカヒナを起こして
『…あっ、おはよう紺炉』
「おはようごぜぇやす。…顔色悪くねぇか？」
『いや、大丈夫…だよ』
「お嬢！！」
やっぱり駄目で倒れてしまった
……ごめん紺炉
『……んぅ、紅…？』
目を覚ますと右手が暖かく、見ると紅が居た
「起きたか。ガキ共も心配してるぞ」
「「姫〜」」
「姫の倒れる音で飛び起きたぞ！」
「めちゃくちゃ心配したんだぞ！」
「「責任取れや〜！」」
ヒカヒナに抱き着かれ少し重い
『ごめんね？』
「お嬢、起きたか。これ、粥だ。ゆっくり食えよ。ヒカ、ヒナ、行くぞ」
「「姫〜」」
パタンという音と共に紺炉、ヒカヒナは部屋から出ていき私と紅だけとなる
「……」
『……』
2人だけになると気まづくなり静かになってしまう
「体調悪ぃなら無理せず休め。心配するだろ」
『…ごめんね』
そっと抱きしめられ諭す様に言われる
『紅、朝の散歩は？』
「んなもんしてねぇよ」
『…ごめんね。心配かけて』
紅の背中を撫でて謝る
「謝罪は要らねぇ」
『ありがとう。心配してくれたんだね』
「当たり前だ」
抱きしめるのを辞め肩を持ち目と目を合わせられる
「次つれぇのに無理して倒れたら容赦しねぇからな」
『？…うん。気をつける』
何を容赦しないのかよく分からないが紅が真剣だったので気をつけようと思う
「よし…じゃあ飯食うか」
『あ、あの紅。自分で食べれるけど…』
「倒れた罰だ。諦めて食え」
『は、はい…』
匙をこちらに向け待機する紅に諦め口を開ける
『ん……美味しい』
「っ……やっぱ自分で食え」
『最初から言ったじゃん…』
一口だけ食べさすとやっぱり自分で食べろと渡される
私自分で食べると言ったのになぁ
「…俺は散歩行ってくる。大人しく寝とけ」
『うん。行ってらっしゃい』
パタンと閉められた襖にひとりぼっちだと少し寂しくなる
『まぁ、倒れた私が悪いのだけど…』
「紺炉、俺は来年まで我慢出来ねぇかも知んねぇ」
「若、そこは頑張って耐えてくだせぇ。自分で決めたことですぜ」
「だが紺炉。あいつは無意識で誘ってくるぞ」
「桜は別嬪さんだからな。辛いかも知れねぇが頑張ってくだせぇ」
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雪野(プロフ) - いえいえ、よかったです(^-^) (2020年11月29日 15時) (
レス) id: 80d98c577b (このIDを非表示/違反報告)
霊来(プロフ) - 雪野さん» ごめんなさい公開するの完璧忘れてました……今公開しました。すみません… (2020年11月29日 13時) (レス) id: a7f52eeadc (このIDを非表示/違反報告)
雪野(プロフ) - ページ項目の10の次が12なんですが、11はどこにいったんでしょう...? (2020年11月29日 8時) (レス) id: 80d98c577b (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 更新楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2020年11月5日 6時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 霊来さん初めまして、続きが楽しみにしてます。応援してます。 (2020年11月3日 12時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊来 | 作成日時：2020年10月24日 1時
