漆 ページ8
「ねぇ椿ちゃん。椿ちゃんは彼氏とかいるの？」
『…居ませんけど』
「えぇ〜、絶対嘘だぁ！」
『はぁ…』
中学生になり、皆は色恋沙汰を嗜みたいのだろう
私は真面目に掃除をしているのに向こうはサボり話しかけてくる
私に聞いてもなんもないけどなぁ
「でも椿ちゃんの家ってお金持ちのすごい所でしょ？許嫁とか居ないの？」
『えっと…』
一応居るのは居るのだが5歳児だ
顔と術式しか取り柄のない5歳児だし、許嫁とか関係ないとか言われた
『居ないですよ』
「えぇ！その間絶対居るよ！誰？イケメン？」
『…はぁ』
掃除よ。早く終われ
早く私を帰らせて
「私この前告られたんだけどね？とってもブサイクで！イケメンいないかなぁ」
「え？告られたの？いいなぁ！！」
地獄の掃除が終わったと思い、帰りは平和の時間だと思ったが、帰りも地獄だった
「椿、仕事手伝えだとよ」
『……』
仕事手伝えとはお前に任務があるからとの事だ
はぁ、私まだ中学1年生なんですけど
「え！椿ちゃん！この人誰！？イケメンなんだけど！」
『……早く帰りましょう。五条様』
「え、やだ『早く帰りましょう悟』いいよ」
「え、待って椿ちゃん！」
後ろから聞こえる声を無視して歩き出す
『五条家の当主様から？任務の内容は？』
「そう。内容は知らない。けど早く帰ってこいって」
『はぁ、ちゃんと身の丈にあった任務なんでしょうね？』
「どうだろねー」
ヘラヘラと笑いながら言う馬鹿にイラつきが溜まる
『はぁ、死ねばいいのに』
「椿最近棘出てきたよね。辛辣」
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あんず(プロフ) - 更新ありがとうございます!!楽しみにしてました。これからも応援してます！ (2021年3月30日 23時) (
レス) id: f3f41a7a80 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 霊来さん初めまして、続きが楽しみにしてます。応援してます。 (2021年1月27日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
苺 - すごく好きです！！今後の展開が楽しみです(^^)更新頑張ってください！応援してます。 (2020年11月14日 23時) (レス) id: b4b2a74632 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霊来 | 作成日時：2020年10月3日 22時
