ごめんね、先生。//僕のヒーローアカデミア (ページ14)

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私たちの目的は「爆豪勝己」の奪取。

先生の教え子だ。
先生が除籍せず、守り、育てている生徒。

――いいな、いいな。あの子はいいな。
だって体育祭でも、先生に気にかけてもらってた。

先生はあの子のこと、解ってる。
ほかのみんながブーイングしても、先生は違う。
ひどいことを言うみんなを一喝して、止めてあげてた。

その子を攫ったら、先生はどんな顔をするだろう？
先生の絶望(かお)が、見てみたい。

「それでね、弔くん。
　教師陣をひきとめる囮担当のことだけど……」

「それはトゥワイスと荼毘担当だ。
　ガキチームは単独行動して爆豪勝己を見つけてこい」

「そんな……ひどい！
　やだやだ！私は先生がいい！先生がいいの！」

「……ったくうるせぇ。
　黒霧、コイツになんか言ってやれ！」

「そうだ、トゥワイスさんがつくった荼毘さんの分身を私が殺して操っちゃえば……」

「二度手間だし、そもそもアイツの分身はダメージ受けたら壊れンだよ馬鹿が……っ」

「やーーだーーー！！！」

「ごねるな！五月蠅い！！」

けれど、弔くんはイジワルだ。
私を先生のところへ、行かせてくれないのだもの。

そんな私の気持ちを察して、割り込んでくれたのはトガちゃんだ。

「可哀想ですよ弔くん。Aさんが気の毒です」

「……ここまでやる気があるなら彼女に任せてみては？」

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