18話 ページ20
プルルルルッ
俺と伊吹で田辺夫妻から話を聞いていると、九重から電話があった
志摩「はいっ……岸を見つけた、どこで?」
九重 " まだ東京にいて、女の家で寝てました "
加々見の言っていた、" 専務を殺した岸 " は東京にいるらしい
志摩「……加々見はどこに行ったんですか?
なんのために山梨まで来たんですか?やっていないのならなぜ?」
電話を終え、俺は田辺夫妻にそう問いかけた
一条からもまだ連絡が来ない
加々見を追いかけている最中なんだろう
伊吹は頑なに加々見はやってないと信じているが、岸が事件のことを知らないとなれば話は別だ
人は、自分の事を信じたい生き物だ
『自分はやってない、やってないと思いたい』
犯人は大抵そう考える
でも、時を戻す事は出来ない…不可能だ
そうなった人間は…
志摩「加々見は!じ さつするかもしれません!!
…彼はどこに行ったんですか」
伊吹「おっちゃん、おばちゃん、どこ行ったか教えて
ちゃんと教えて」
俺と伊吹でそういうと、田辺さんの奥さんの方が口を開いた
奥さん「下藤町に、ラウンドホームって用品店があるって、その先は自分で歩いて行くって言っていました
最終的には、どこへ行こうとしていたのかは…わかりません」
志摩「…ありがとうございます」
伊吹「ありがとう」
下藤町のラウンドホーム…何のためだ?
プルルルルッ
志摩「はい、何かあったのか、一条」
貴「 " 加々見が下藤町のラウンドホームで包丁のような物を盗んで逃走しました
そのまま南の方向に向かってます " 」
" 山梨県下藤町のラウンドホーム店にて窃盗事案が発生 犯人は包丁を盗み逃走 なお、その場に居合わせた一条 (名前)を名乗る女性警官が追跡しているとのこと "
電話の相手は一条だ
加々見が下藤町のラウンドホームで窃盗をし、そのまま逃走
一条からの電話と同時に無線でも同じ内容が聞こえたから間違いない
志摩「南か…よくやった
俺たちもすぐに向かう、悪いが一条はそのまま加々見を尾行、行き先がわかったらまた連絡頼む」
貴「 " 了解です " 」
その後、現場に残っていた血の掌紋が加々見のものだと結果が出たのは、一条との電話が終わってすぐのことだった
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ちゅん(プロフ) - はじめまして!作品読ませていただきました。すっごく面白かったです!続きはもう書かれないんですか??更新楽しみに待ってます! (2022年1月1日 18時) (レス) @page11 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼華(プロフ) - ぽんさん» 教えて下さりありがとうございます!!これからは気をつけます! (2020年10月7日 20時) (レス) id: 0d33117d3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼華 | 作成日時:2020年10月7日 16時