【SERVAMP】アイドルに囲まれて

8.緊張 ページ10

面接から数日後。


今日は面接の合否が分かる日だ。


私は朝から緊張していた。


しかし、今日は平日。


普通に学校に行かなくてはいけない。


「おはようA。
いよいよ今日ね」


「Aなら大丈夫だ
自信を持て」


『…うん！』


するとお兄ちゃんの声がした。


麗「A、そろそろ行くぞ」


『はーい、今行くよ！』


私とお兄ちゃんは朝、途中まで一緒だ。


お兄ちゃんも大学までバスで通っている。


駅まで同じバスに乗って、そこからそれぞれ違うバスに乗る。


麗「緊張してるのか？」


『うん…』


するとお兄ちゃんは私の頭を撫でてくれた。


麗「心配要らないよ。
Aなら絶対採用されるよ」


『…ありがとう、お兄ちゃん』


麗「それじゃあな、A」


『うん！』


私は手を降ってお兄ちゃんを見送った。


お兄ちゃんは優しくて、賢くて、何でも出来る。


本当に自慢の兄だ。


私は自分に「大丈夫」と言い聞かせて、バスに乗り込んだ。


そして学校に着き、授業の準備をした。


知らせが来るのは何時かまだわからない。


友達も色々と声を掛けてくれた。


私は一日中そわそわしていた。


そして帰り道、私は幼馴染みの蛍花とバス停に立った。


蛍花は幼稚園からずっと一緒で、かけがえのない存在だ。


蛍「結果、まだ出ないの？」


『…うん』


蛍「A、あんなに頑張ってたんだもの。
大丈夫、あたしが保証する」


『…ありがとう、蛍花！』


私は彼女に励まされながら家に着いた。

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