【SERVAMP】アイドルに囲まれて

4.決心 ページ6

そしてご飯の途中、ようやくお父さんが帰ってきた。


「ただいま」


『お父さん！お帰りなさい』


「お父さん、ご飯出来てるわよ」


「ああ、すぐ行くよ」


こうして3人で食事を摂った。


「ん？麗斗はどうした」


「ああ、ご飯は友達と食べてくるってメール来てたわよ」


麗斗というのは私のお兄ちゃん。


今は地元の大学に通っていて、建築の勉強をしている。


「そうか」


食事を終え、お父さんはテレビを付けた。


私は息を整えて話し掛けた。


『お父さん、ちょっといい…？』


「何だA」


私はお母さんに話したことをお父さんに話す。


話を聞き終えたお父さんは言った。


「バイトをするのは構わない。
但し無理はしないようにな」


『…はい！ありがとうお父さん』


私はとても嬉しかった。


バニラも「良かったね」と言うように″にゃあ″と鳴いてくれた。


私は部屋に戻って、早速電話を掛けてみた。


すると直ぐに担当の人が出た。


『もしもし…私、マネージャーの募集を見て…』


話は進み、自分のことを教え、色々な質問に答えた。


結果、今度の日曜に面接をすることになった。


私は緊張してきた。


今までバイトはしたこと無かったし、何もかも初めての挑戦だ。


『…やるしかないよね』


私はそう決心し、ベッドに横になった。

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