【SERVAMP】アイドルに囲まれて

37.真昼のファン ページ39

『…えっと』


その男の子はじっと真昼君のストラップを見ていた。


…明らかに物凄く欲しそうな目で。


『わ、私は…ただ…この真昼君のストラップが可愛いなって思って、手に取ってみただけで…』


私は慌てて言った。


すると外ハネの男の子は…


？「へぇ、お前も真昼の可愛さわかってんじゃん。
お前も…真昼のファンなのか？」


『えっ？
私は…アイドルなら誰でも、好き…だよ？
もちろん真昼君のことも…』


？「…そうか」


『貴方は、真昼君のファン…？』


？「ああ、もちろん。
俺は真昼…まひまひのファンだからな」


ま、まひまひ呼び…！


？「ちなみにグッズも集めてるぜ」


そう言って彼は自分のケータイを取り出した。


そこには…真昼君のぬいぐるみやラバストがたくさん付いていた。


『す、すごい数…』


？「…あ、それ…買わないなら俺にくれないか？
俺、そのストラップも集めてるからさ」


『う、うん…はい、どうぞ』


？「ありがとな…じゃあ、俺はこれで」


男の子はレジに向かった。


…ん？あの子どこかで…


『…思い出した…桜哉君だ！』


綿貫桜哉。


椿カンパニーに所属する、嘘が嫌いな男の子。


『桜哉君…真昼君がよっぽど好きなんだな…』


桜哉side


俺は店を出てから、1度振り向いた。


桜「…あれが、新人マネージャーの幸村Aか…」

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