【SERVAMP】アイドルに囲まれて

26.お兄ちゃん ページ28

リビングに行くと、お母さんが寝る支度をしていた。


『お母さん、もう寝るの？』


母「ええ、明日は朝から買い物に行ってくるから…そろそろ寝るわ。
Aも早めに寝なさいね」


『はーい』


そう言ってお母さんは寝室に入っていった。


私はバニラと一緒に2階に上がり、明日の準備をした。


私はバニラと一緒に寝ることが多かった。


…まあ、ほとんど毎日かも。


すると私の足元に居たバニラが「にゃー」と鳴いた。


『どうしたの？』


彼女は壁を見つめた。


『…ああ、お兄ちゃんの部屋？
よし、行こっか♪』


バニラが壁を見ているときは、お兄ちゃんの部屋に行きたい時だ。


私は隣の部屋のドアをノックした。


『お兄ちゃん、入るよ〜』


麗「Aかい？どうぞ」


中に入ると、お兄ちゃんがベッドで本を読んでいた。


お兄ちゃんは読書が趣味なのだ。


『何読んでるの？』


私はバニラを抱えながら、お兄ちゃんの隣に座る。


麗「推理ものだよ。
最近このシリーズを読んでるんだよ」


『…あっ、これ知ってる！
今度実写化するやつだよね？』


麗「そうそう。
映画が始まったら、観に行きたいな」


『私も！
私の好きなアイドルも何人か出てるし…』


するとお兄ちゃんは思い出したように言った。


麗「…そうだ、今日がバイト1日目だったな。
どうだった？」

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