7-5:誰も彼も偽名 ページ5
清瀬「倉田さん、猫は自分で飼ってるって言ってたよね?隣で死んでたのは誰?本当のことを言ってくれないと…弁護できません」
そうして倉田さんは本当のことを話してくれた
倉田「倉田靖典と言います…3月に会社を退職したんですけど…退職詐欺にあって…それで前から借りてたここに寝泊まりするようになって…」
すると十三さんが猫を連れてきた
倉田「あ、きんぴら…」
清瀬「トランクルームに住むのは違法、猫を飼うのも違法だと承知しておりますがここでの私は弁護士ではなくコスプレイヤー」
志摩「前置きはいいです、2人の関係は?」
倉田「きんぴらが病気になった時…通りかかったジュリさんが見てくれて獣医に連れて行ってくれたんです」
清瀬「猫は正義です」
伊吹「俺は犬派〜」
『んー私も犬派かな』
倉田「関係と言っても…それだけで」
清瀬「今日はきんぴらがドアの前にいたから管理人のいる時間に見つかっちゃマズイと思って、私の部屋に避難させました…倉田さんの猫だと思ってた」
倉田「健さんに…誰にも自分のこと言うなって…」
『隣の人は健さんって言うんですね?』
倉田「高倉健の健だって」
伊吹「本名のやついないのかい…!」
倉田「きんぴらが…子猫の頃死にかけてたのを拾ったって言ってました…よくそこの堤防で仲良く日向ぼっこを…」
清瀬「お前、飼い主が死んじゃったから部屋の前にいたのか」
志摩「なぜホームレスになったのかは聞いたことは?」
倉田「私みたいに…奥さんと喧嘩したんじゃないかな」
伊吹「え"っ喧嘩で家出!?」
倉田「だって…退職金詐欺にあったこと責められて…!」
志摩「それで?なんで殺したんだ?」
倉田「殺してません!」
志摩「なんで遺体の上にあんなもんかけた?」
倉田「あんな?…なにをっ?」
清瀬「誘導尋問はやめてください…音声、録ってますよ」
志摩「!…失礼しました」
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翠春 | 作成日時:2024年3月2日 17時